2019 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of biomarker for engraftment syndrome after T-cell-rich HLA-haploidentical Hematopoietic Stem Cell Transplantation
Project/Area Number |
17K16274
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大原 喜裕 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80722587)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小児T細胞非除去HLA半合致移植 / 生着症候群 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
1.当該期間に実施した小児に対するT細胞非除去HLA半合致移植において、研究計画に添って移植後、day 7, 10, 12, 14, 21日目の血液から血漿を分離し、凍結保存した。 2.上記凍結保存検体を用いて、Luminexにより生着前後のサイトカインとしてIL-1b, IL-2, IL-4, IL-5, IL-6, IL-8, IL-10, IL-12, IL-13, GM-CSF, IFNg,TNFaの測定を48名まで終了した。このうち、白血病疾患についての36名に対して解析を行った。年齢中央値 10歳(1-18歳)、男性15名、女性21名。疾患の内訳は前駆B細胞急性リンパ性白血病7名、T細胞性急性リンパ性白血病2名、急性骨髄性白血病21名、若年性骨髄単球性白血病2名、悪性リンパ腫1名、NK細胞性白血病/リンパ腫1名、混合型白血病1名であった。移植時の病状は寛解が12名、非寛解が24名であった。移植前処置では骨髄破壊的前処置が32名、骨髄非破壊的前処置が6名であった。11名で生着症候群を認めた。発症日の中央値は移植後14日(10~17日)で、症状として発熱11例、皮疹10例、体重増加9例、低酸素血症4例を認めた。現在、臨床データと実験結果を関連づけて解析を行っている。
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