2017 Fiscal Year Research-status Report
Intervention effect in neurodevelopmental disorders with internet addiction in adolescents
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17K16383
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
河邉 憲太郎 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (90457375)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インターネット依存 / 自閉スペクトラム症 / スマートフォン / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットは新しいコミュニケーションツールとして,また,情報収集ツールとして広く浸透している。総務省の2017年における調査では,インターネットの利用率は小学生で65.4%,中学生で85.2%,高校生で97.1%と若年層においても生活に身近なものとなりつつある一方,インターネット使用の制御が困難となり,生活上の問題をきたすインターネット依存(Internet addiction)が社会的問題になっている。思春期は生理的,心理的,社会的発達が急速にみられる重要な時期であり,インターネット依存は身体機能の低下,不眠,不安,抑うつ,自尊心の低下など様々な身体・精神症状や学習能力低下や不登校などの生活上の問題をきたす可能性がある。特に自閉スペクトラム症(ASD)は定型発達児と比較し,不登校や精神的不調をきたしやすいことが知られているが,インターネット依存についてもリスクとなりうることを想定し,ASDにおけるインターネット依存及び精神的状態の把握を目的に調査した。 2017年度は県下複数の病院から、インターネット依存に関する調査に参加する対象者を応募した。対象者の条件として、10代であり、ASDの診断があり、知的障害がなく研究に関して理解できるものとした。対象者にはインターネット依存の自己記入式質問紙であるIAT(Internet Addiction Test)や、抑うつや精神的健康度、睡眠に関する質問紙に記入を依頼した。また,対象者の保護者に対しては対象者の発達特性を知るために、自閉スペクトラム指数やADHD-RSなどのスコアへの記入も依頼した。 2017年度には予定したサンプル数を若干確保できなかったため、追加の募集を行い、その後解析に進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基準にあう対象者に同意を求めたが、参加を拒否する対象者や、新たに行った検査で知的障害を合併していることが明らかとなり、基準から外れるものもおり、当初の予定よりもサンプル数が少なくなっており、追加で募集が必要であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はデータの解析、および一部の対象者に対して、個別にインターネット依存の予防対策に関する介入を行う予定である。また、当初の予定サンプル数に届いていない件に関しては、今後も募集を行っていく。最終的に、本研究結果をとりまとめ、学会発表、学術雑誌に発表予定である。
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Causes of Carryover |
2017年度に対象者に対して詳細な調査を行う予定であったが,サンプル数がやや予定に届かず,2018年度に引き続き対象者を募集することとなった。 そのため,使用予定であった検査道具等が未購入になっているため,次年度使用額が発生した。 次年度は予定よりペースは遅くなるが,対象者が集まり次第,解析および対象者への介入を行う。
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Research Products
(3 results)