2019 Fiscal Year Annual Research Report
Optimizing drug distribution by emulsifying lipophilic platinum derivative
Project/Area Number |
17K16489
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
安井 大祐 日本医科大学, 医学部, 助教 (00755001)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / 肝動脈化学塞栓術 / 単分散 / エマルジョン |
Outline of Annual Research Achievements |
ウサギ計10羽に対して肝動脈化学塞栓術を施行した。5羽ずつ2グループに分け、対照群においては従来法で作成したミリプラチン懸濁液を、実験群においては20μmのSPG膜を使用して作成したエマルジョンをそれぞれ0.1mLずつ投与した。全てのウサギは治療2日後に屠殺した。術前、術直後及び2日後にCTを撮影し、標的病変内のリピオドール集積量をHU値を用いて評価した。屠殺後に肝臓を摘出し、標的病変を二分割して、一方を用いて質量分析(ICP-MS)により組織内のヨード濃度を測定した。また他方を用いてオイルOレッド染色を施してリピオドール集積部を識別し、コンピュータービジョンを用いて半定量化評価を行った。具体的にはHSV色空間に変換し、色相値を用いて赤い部分を抽出した。リピオドール集積の程度を評価するため、彩度を使用した。加えて有害事象を病理組織学的に評価した。 組織内のヨード濃度は実験群の方が高い傾向にあった。[1100(750-1500)ppm vs 840(660-1800)ppm, 中央値(レンジ)] オイルOレッド染色において、リピオドール集積部の彩度は実験群においてより高かった。[4.4(2.8-20.3) vs 3.8(2.1-8.1),中央値(レンジ)] HU値は術直後、2日後のいずれの時点においても、実験群の方が高かった。[直後:199.6(134.0-301.7) vs 165.3(131.4-280.5),2日後:114.2(56.1-229.8) vs 58.3(42.9-132.5), 中央値(レンジ)] 胆嚢炎が対照群の1例で認められたが、実験群では認めなかった。虚血性胆管障害はいずれの群においても認めなかった。 以上よりSPG膜を使用した単分散系エマルジョンを用いることで、薬剤集積が向上する可能性及び有害事象のリスクを低減できる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Initial experience of a novel drug delivery system for anticancer agent: monodisperse solid-in-oil-in-water emulsion using VX-2 tumor bearing rabbits2019
Author(s)
Daisuke Yasui, Satoru Murata, Tatsuo Ueda, Fumie Sugihara, Hidemasai Saito, Izumi Tanaka, Sayaka Shirai, Hiroshi Itoh, Masayuki Kobayashi, Aya Yamane, Shin-ichiro Kumita
Organizer
CIRSE
Int'l Joint Research