2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K16739
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
須江 宣俊 宮崎大学, 医学部, その他 (80625509)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | オレキシン |
Outline of Annual Research Achievements |
腹側被蓋野(ventral tegmental area;VTA)や青斑核(Locus coeruleus; LC)に電気刺激を与えて脳弓周囲視床下部(Perifornical hypothalamus;PFH)およびLHの反応した細胞を確認できた。活動電位が記録できて、ORX細胞と同定できる細胞は少ない。 ORX細胞は、少ない発火頻度であるが自発活動電位がある。スパイク波長は150μm程度である。 急性モデルの実験で、ORX細胞の多くは自発活動電位があり発火頻度は少ないことが分かった。このようにしてPFHおよび外側視床下部(Lateral hypothalamus;LH)に存在するORX細胞の活動電位の特徴と存在部位を把握することは4%)大体できた。 慢性モデル(金属電極を用いたsingle unit activityの記録)の実験では、ラットを意識下自由行動下の状態にして単一活動電位記録を実施している。PFHに記録電極を設置した実験では吸入麻酔薬であるセボフルランに暴露すると1%の濃度では変化を認めなかったが、2%以上で活動電位が抑制される現象を認めた。この場合、PFHの変化より早く脳波の変化を認めた。この記録成功例は2例である。麻酔薬をプロポフォールに変えるとPFHの活動電位の抑制はセボフルランより弱かった。この記録成功例は6例である。プロポフォールの作用はGABA受容体拮抗薬であるgabazineによって有意に抑制(20±4%)された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床が忙しくて研究時間の確保が困難である。実験の成功率が低い。
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Strategy for Future Research Activity |
PFHやLHのORX細胞と確認できる細胞は少ない。成功率が低いので実験時間を確保しなければならない。研究計画通り、同定できたORX細胞へのセボフルラン、プロポフォール、デクスメデトミジン、ケタミンの影響について調べる予定である。
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Causes of Carryover |
新たに購入の必要がある設備品があるので使用を控えた。
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