2017 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel ex vivo biofilm model using oral samples
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17K17133
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前薗 葉月 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (00613390)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | バイオフィルム / ex vivo |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、辺縁性歯周炎や難治性根尖性歯周炎といった、機械的除去が困難な部位に形成されたバイオフィルムに起因するオーラルバイオフィルム感染症の新規抑制制御法の開発を念頭に、ヒト口腔内サンプルを用いて複数のモデルを用いてバイオフィルムを作製し、作製したバイオフィルムを定量的および定性的に解析することにより、バイオフィルムモデル間の違いについて検討し、バイオフィルム研究に最適かつハイスループットなex vivoバイオフィルムモデルを開発することを目的としている。平成29年度は口腔内サンプルを用いた静置系バイオフィルムモデルを用いた定量的・定性的解析を行う計画であった。 上記の目的、研究実施計画に則り、静置系バイオフィルムモデルを用いて口腔内サンプルよりバイオフィルムを作製し、作製したバイオフィルム中の細菌数について培養法を用いて解析したところ、1週間から3週間までの観察期間を通して経時的に増加することが明らかとなった。 さらに、共焦点レーザー顕微鏡および走査型電子顕微鏡を用いて作製したバイオフィルムを定性的に解析したところ、共焦点レーザー顕微鏡による観察では、観察期間である3週間まではほぼ生菌からなるバイオフィルムが形成されることが明らかとなった。また、走査型電子顕微鏡を用いたバイオフィルムの微細形態学的観察では、経時的にバイオフィルムの厚みが増し、形態の異なる複数菌種からなるバイオフィルムが形成されている様子が明らかとなり、バイオフィルムの構造が複雑化していく様子が観察された。 以上の結果より、口腔内サンプルを用いて静置系で作製したex vivoバイオフィルムは経時的に生菌数が増加するとともにバイオフィルムの構造が複雑化することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りの研究成果が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に沿って本年度の研究計画を実施する。
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Causes of Carryover |
ほぼ当初の研究計画通りに研究は進行しているが、参加した学会が当初の計画と変更となり旅費が計画していた額より少なく済んだ等の理由により少額ではあるが次年度使用額が生じた。 本年度も研究計画通りに実験を進めていくことで次年度使用額も問題なく使用することができると考える。
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