2018 Fiscal Year Research-status Report
外側性骨造成を目的とした骨形成促進因子含有骨梁構造型骨再生ユニットの確立
Project/Area Number |
17K17205
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秋野 徳雄 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (10736002)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 多孔性立体構造型骨補填材 / rhFGF2 / ポリ-DL-乳酸(PDLLA) / 外側性骨造成 / 非結晶性ポリマー / 非焼成ハイドロキシアパタイト粒子(U-HA) / 骨形成促進因子含有骨梁構造型人工骨 / 骨移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の実績は,これまでの結果と問題点から様々な多孔性U-HA/PDLLAの比率,気孔率,気孔径が異なった複合体材料を作成し,in vitroにて,骨梁構造と近似した条件を導きだしていた. その結果,理想的な骨梁構造型骨補填材を作成しIn vivo での反応を確認するために,直径8mm,高さ2mmのディスク型ブロック形状に成型した.作製したブロック状の材料にrhFGF2適量比率を検討し,新生骨形成能を促進する方法を検討した. rhFGF2の操作性を向上させるために漿液性にし,多孔性U-HAへどのように浸透させるかを検討した.その結果遠心力を利用して浸透させる方法を採用した. 多孔性U-HA/PDLLA/rhFGF2複合体材料を動物実験モデルへ適用し,2つのタイムポイントにて経時的な観察をおこなった. 放射線学的検査では,rhFGF2群は対照群と比較して新生骨形成が促進している可能性を示唆した. マイクロCT観察では新生骨の形成が認められたため,組織切片を作成し組織観察および組織形態計測をおこなっている段階である. 対照群と比較して実験群の骨形成能が向上した理由として,rhFGF2の効果により血管新生が多孔性構造を有している材料内に形成された可能性があり,その結果材料内に骨形成に関与する細胞浸潤が活性化した可能性が示唆される.in vivoでの生体適合性・骨形成能・材料周囲の組織変化・材料の吸収及び形態変化を組織切片にて評価中である.それらの評価を今年度はおこない,国際雑誌に投稿する予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験が終了し、今現在組織サンプルを作製中の段階である。おおむね順調であると判断される。
|
Strategy for Future Research Activity |
組織形態計測および組織観察をおこない、評価を行う。 そのデータをもとに国内・国際学会の発表および論文投稿を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
組織切片の作製費および組織形態計測が未達成ため、このような金額になっています.
|