2021 Fiscal Year Research-status Report
外側性骨造成を目的とした骨形成促進因子含有骨梁構造型骨再生ユニットの確立
Project/Area Number |
17K17205
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秋野 徳雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10736002)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外側性骨造成 / オンレーグラフト法 / 立体形状型硬・軟組織補填剤 / 多孔性U-HA/PDLLA / FGF / 血管造成 / 新生骨形成能 |
Outline of Annual Research Achievements |
先の研究で, 細胞接着・浸潤・増殖の促進化させる為に多孔性U-HA/PDLLAの組 成および微細構造を再検討し,I型・III型コラーゲンを添加することで本材料の親水化をはかるとともに,コラーゲンの特性である毛細血管新生や創傷治癒に関与する様々な細胞を遊走させ, 骨形成能を高めることに成功した.しかし,外側性に骨形成を行う場合,硬組織と軟組織の両者を再生することが予知性を高めると判断される。また血液供給の観点からも軟組織(歯肉)の役割が重要である.本研究では硬・軟組織形成を促進するためにFGFを応用し,外側性骨造成を目的とした硬・軟組織両者の複合体材料を用いた再生システムの確立を目指す. 今までの研究で、多孔性U-HA/PDLLAが外側性骨造成に適応する骨補填材としての特性を明らかにしている. その結果,完全な新生骨への置換は見られなかった. 理由として多孔性PDLLA単体は疎水性のため細胞浸潤・遊走・増殖が低いという欠点が判明した.外側に新生骨を形成し予知性を高める為には,補填材の外側を取り囲む豊富な血管を含んだ結合組織(軟組織)を再生させる必要がある.本研究では,硬組織および軟組織の両者を同時に再生するユニットの確立を目的とする. FGFは創傷治癒の早期改善,毛細血管新生, 繊維芽細胞及び細胞外マトリックスに作用することで新生骨の促進化が報告されている。本研究はこれらを組み合わせ、『細胞浸潤,血管新生が早期に完了する補填材料』を動物実験により検討した。 本研究の概要は硬組織と軟組織再生の足場として骨梁構造型補填材は外側性骨造成に特化した硬・軟組織補填材の開発を目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験による実験計画のため、動物の搬入ならびに、機材・材料の確保に遅れがが出たため、本実験の開始に遅れが生じた。その後本実験を遂行したが、標本作成の際に必要な薬品が品薄状態とのことで、標本作成に予定していたより遅れが発生してしまった。 延長願を申請したので、令和4年度には終了予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今現在論文作成の段階であるので問題なければ今年度には終了予定である。
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Causes of Carryover |
実験の評価方法及び評価基準の見直しを行った関係で、遅れが生じてた為、それに伴いより助成金使用計画も遅れが生じてしまった。
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