2018 Fiscal Year Research-status Report
DNA/プロタミンレイヤー固定化チタンインプラントの開発
Project/Area Number |
17K17226
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
櫻井 敏継 鶴見大学, 歯学部, 助教 (10784978)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | インプラント / DNA / プロタミン |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は2017年度に引き続き,研究計画にのっとり,DNA/プロタミンレイヤーの固定化条件の検討を行った.チタンディスクに対し,サンドブラスト処理,サンドブラスト処理+酸処理,UV処理を施し,各群とした.当初計画にあったレーザー処理は,機器の調達,使用が困難だったため除外した.2017年度各種処置後の固定化のキャラクタリゼーションがなかなか上手くいかず,固定化前の処置に関して比較検討することが出来なかった.2018年度は固定化前の処置に関して前年度の検討の再検討を試みたが,試みたリン酸緩衝溶液を用いた変化の観察では変化を見出すことが出来なかった. このことからの固定化されたDNA/プロタミンレイヤーの吸収性は,レイヤー固定化に対する被着面が,滑面,サンドブラスト処理された面,サンドブラスト処理+酸処理された面,UV処理された面に関して,大きな違いが無いことが推察された.被着面の違いにより吸収性に関しては大きな違いが無いことが推察されること,QCMによる固定化量の検討が比較できないことを考えるとを,各群に対する骨反応等で比較検討する必要がある. 2019年度に関しては,まずはin vitroの検討として各群を擬似体液に浸漬し,リン酸カルシウムの沈着に関して比較検討を行い,in vivoの検討として各群をラット上顎に埋入し,骨反応に関して比較検討する.各群のDNA/プロタミンレイヤー固定化チタン上で骨芽細胞様細胞の培養を行い,その初期付着,増殖,分化について検証を行う. これらの結果を踏まえ,成長因子を取り込んだDNA/プロタミンレイヤー固定化チタンに関しても検討を行っていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
他業務が立て込み十分な時間が確保できなかったこと. 各種処置後の固定化のキャラクタリゼーションがなかなか上手くいかず,固定化前の処置に関して比較検討することが出来なかったこと.
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Strategy for Future Research Activity |
各種処置後の固定化のキャラクタリゼーションがなかなか上手くいかず,固定化前の処置に関して比較検討することが出来なかったことを踏まえ,処理や固定化のキャラクタリゼーションの方法を再検討する. 現在まで用いてきたDNA/プロタミン複合体と固定化したインプラントについて再評価する. 吸収性に関しては大きな違いが無いことを仮定し,各群を擬似体液浸漬実験,動物埋入試験について検討する.また,各群のDNA/プロタミンレイヤー固定化チタン上で骨芽細胞様細胞の培養を行い,その初期付着,増殖,分化について検証を行う. これらの結果を踏まえ,成長因子を取り込んだDNA/プロタミンレイヤー固定化チタンに関しても検討を行っていく.
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Causes of Carryover |
研究の遅延や計画の変更により当初購入予定であった消耗品を購入しなかったことにより,次年度使用が生じた. 研究内容を検討し,計画に用いる試薬やセンサー類の購入に充てる予定である.
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