2017 Fiscal Year Research-status Report
舌等尺性トレーニングによる舌形態の変化が閉塞型睡眠時無呼吸の病態に及ぼす影響
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17K17268
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
坂本 由紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (60734168)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 舌運動 / 等尺運動 / 睡眠時無呼吸 / いびき / 咽頭体積 |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞型睡眠時無呼吸に対する治療法は,即効性のある経鼻持続陽圧呼吸療法や口腔内装置を適応するのが標準治療とされている。これまでにも口腔内装置に対する不応症例の原因を研究しており,顎顔面形態や精神疾患,その他の睡眠障害の併存が挙げられている。口腔内装置では下顎牽引による咽頭の変化は期待できるが,舌背の高さ,咽頭のゆるみと呼吸障害との関連性は不明である。また口腔内装置が顎関節症にて使用できない患者もいる。そうした患者に口腔内装置ではなく、トレーニングを行うことを推奨している。CTの画像診断モダリティを用いて,咽頭や舌形態を評価し,閉塞型睡眠時無呼吸の病態との関連性を明らかにし,さらに舌および舌骨上筋群の運動(等尺性トレーニング)により咽頭および舌の形態がどのように変化し,呼吸障害が改善できるかどうかについて検討することを目的とする。口腔内装置が適応でない患者に舌運動を指示し、AHIを測定。また運動前の気道形態をCTにて撮影している。約2か月運動を施行してもらい、顔貌・舌・気道形態・AHIにどのような影響がでるかを測定している。現在までのデータとしては約2週間後からいびきの改善が認められるようになり、気道の体積も増大していることがわかってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在一人一人の評価をCT用いて行っている。途中脱落もあり、症例数が目標に達していない。少し計画より遅れているが、一人ひとりのデータとしては良好な結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後まず睡眠歯科学会発表にて研究結果を発表する予定である。その後論文にし、この運動が口腔内装置と同等の効果が得られることを証明したいと考えている。口腔内装置が不適応な患者の治療法として今後活用されるようにしたい。
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Causes of Carryover |
学会発表を1つやめたため、差額が生じた。今年症例数を追加し、結果について学会発表および論文作成の費用に充てる。
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Research Products
(1 results)