2019 Fiscal Year Research-status Report
トランジションを基盤としたICU新人看護師の看護実践能力向上支援プログラムの開発
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17K17446
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
田中 雅美 高知県立大学, 看護学部, 助教 (50784899)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | transition / ICU / 新人看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行知見を整理し、ICU新人看護師の成長支援へのTransition Theoryの活用を検討した論文を発表した。一般に新人看護師のtransitionを促進するには、個人・対人・組織の3つの要因すべてを連動させるアプローチが重要であり、transitionを促進するICUでの条件を特定し、直接的支援と間接的支援について検討していく必要性が示唆された。そして、成長支援を検討するにあたり、新人看護師が複合的なtransitionに突入することを十分に考慮することが重要であり、Transition Theoryを活用して、新人看護師の反応をプロセス指標やアウトカム指標によって評価することで、個々の新人看護師に応じた成長支援の方略を具体化することが可能になると考えられた。 昨年度の研究実績であるICU看護師13名を対象としたインタビューデータの分析内容から、新人看護師に特徴的なターニングポイントや気づきがあることがわかっている。文献検討とインタビューデータの分析内容を踏まえ、個々の新人看護師に応じた成長支援方法を具体化するために、ターニングポイントや気づきをもたらす場面に焦点を当てたデータ収集を予定しており、新人看護師側を対象にしたインタビューに向けた準備を進めている。 また、昨年度の研究実績であるICU看護師13名を対象としたインタビューデータの分析内容をまとめ、論文を投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の諸事情により、積極的なフィールドワークが行えていない。現在までの研究成果をまとめ、学会での発表や論文投稿などにより、成果の発表に努め、研究再開時に備えた準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究再開後の実施計画として大幅な変更はなく、新人看護師側を対象に個々のターニングポイントや気づきの場面に焦点を当てたインタビュー調査を追加して実施していく。そして、データ分析内容から支援場面の検討を行い、複数のシナリオを作成し、支援者側の看護師とともにシミュレーションによって支援方法の妥当性を検討していく。検討内容を基に、OJTで活用できるトランジション支援方法についてまとめ、成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
研究者の諸事情により、積極的なフィールドワークが行えておらず、現在までの研究成果をまとめ、学会での発表や論文投稿などにより成果の発表に努めるにとどまった。研究再開後に追加のインタビュー調査やシミュレーションを行うために経費が必要となる。
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Research Products
(2 results)