• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

妊娠期における男性の肯定感尺度の開発と検証

Research Project

Project/Area Number 17K17463
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

武石 陽子  東北大学, 大学病院, 助産師 (00586505)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords男性 / 父親 / 妊娠期 / 肯定感 / 感情 / 認識 / 文献検討 / 尺度開発
Outline of Annual Research Achievements

尺度項目についての文献検討として、医中誌Web版、CiNiiを使用し、発行年を指定せず、検索キーワードを「妊娠/妊娠期/妊婦/第1子」「男性/父親/夫/親になる」「感情/体験/経験/過程」とし検索を行った。抽出された505論文のうち、重複を除外、論文の題名を読み38論文とし、さらに本文を読み妊娠期における男性の肯定的体験や感情に言及している文献19論文を分析対象とした。
その結果、対象文献から妊娠期の男性における肯定的体験や感情は252のコード、39のサブカテゴリーに分類された。さらにこれは「妊娠そのものへの喜び」「妊娠している妻へのいたわり」「妊娠への関与による満足感」「妊娠による家族の絆の深まり」「父親になることへの喜び」「お腹の中のわが子への愛着」「わが子がいる生活への期待」「親になる意識からくる社会的豊かさ」「親になる意識からくる精神的豊かさ」「妊娠・出産の不安が軽減して安心」の10のカテゴリーに分類された。
考察としては、妊娠期における男性の肯定的体験や感情には、「妊娠そのものへの喜び」など妊娠期の女性の肯定的側面と共通するものがみられた。その一方で、妊娠に伴う直接的な身体的変化がないため「妊娠への関与による満足感」や、職場や世間の中での「親になる意識からくる社会的豊かさ」などは妊娠期の女性にはみられない体験であった。ここから、男性は妻の妊娠に自分も関わることにより肯定的感情をもつことや、妻の妊娠を家族や夫婦間だけでの問題と捉えず、社会的な意義も見いだしている可能性などが考えられ、これらは妊娠期の男性に特有の肯定的側面であるといえる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

妊娠期の男性の肯定的感情について、国内外からの文献を検討することに時間を要した。しかし、インタビュー調査の倫理審査の承認を得ており、文献検討からインタビューガイド改良の示唆も得られており、サンプリングの段階に入っている。

Strategy for Future Research Activity

インタビュー調査:対象の募集は、研究に賛同を得られた企業、産科を取り扱う病院や診療所に対し、募集ポスターの掲示やリーフレットの設置、出産前教室での呼びかけを依頼する。また、研究者間のスノーボールサンプリングも活用する。
尺度開発:文献検討、およびインタビュー調査から得られた内容を尺度項目として洗練し、web調査を用いてデータを収集する。
各分析には、母性看護学研究者らの専門家会議、および統計学専門家との意見交換を設ける。

Causes of Carryover

前年度は主に文献検討を行ったことより、インタビュー調査のデータ入力や加工で必要だと考えられた人件費や謝金が必要なかったため。また、質的分析が主であったことより、物品費に含めた統計ソフト等の購入が必要なかったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 妊娠期の男性における肯定的な体験‐国内の文献より2018

    • Author(s)
      上池 梨紗
    • Organizer
      第20回日本母性看護学会学術集会

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi