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2019 Fiscal Year Research-status Report

産後の授乳姿勢が母体の筋力と姿勢アライメントに与える影響と改善プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 17K17467
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

小西 佳世乃  金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2023-03-31
Keywords母乳育児 / 授乳 / 授乳姿勢 / 添え乳 / 理学 / RTE / 筋硬度
Outline of Annual Research Achievements

本年度は超音波エラストグラフィ(RTE: Real-time Tissue Elastography)を用いたデータ収集方法の検討と改善を行い、非妊娠時の成人女性の協力を得てデータを収集する予定であった。RTEによって硬くなった筋肉などの軟部組織の変化を評価し、授乳姿勢の保持による左右の僧帽筋や脊柱起立筋、多裂筋の変化を明らかにすることとした。解剖学的な視点だけでなく、成人女性の脂肪組織などを踏まえて、測定部位の検討を繰り返し、決定した。測定手技の習得のために、RTEを用いた計測に熟練している研究者の指導の下、トレーニングを行い、研究者が集まる研究会で専門的な助言を収集した。また、助産学分野の大学院生と臨床の助産師の協力を得て、様々な意見を継続して収集し、実際の褥婦からデータを収集する際の倫理的配慮を含めて測定時のマニュアルを作成・修正している。ただし、産後の授乳状況は児の出生体重や母乳の分泌量、授乳時間や時間帯など多くの影響因子が多く、褥婦の負担を可能な限り軽減した実施方法にはさらに検討が必要であるとの課題が明らかとなった。また、大学院生の協力を得てデータ収集を再開、継続しており、安静を一定時間保った状態で座位または側臥位での授乳姿勢(横抱き)を保持した場合の左右の僧帽筋・脊柱起立筋の測定を行ったが、授乳時の児頭の向きや負荷をかける前の対象者の特性が影響していることが明らかとなった。また、測定結果から、負荷の前後で筋硬度の変化に差がみられたが、測定者の手技のよる影響が強いため、同一の測定者が継続して計測していくことの必要性が示唆された。今後はさらに非妊娠時の成人女性のデータを収集するとともに、本来の対象である産後の褥婦の協力を得てデータを収集、分析して、論文化していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データ取集過程において課題が生じたため、その課題を現在の超音波エラストグラフィ(RTE: Real-time Tissue Elastography)を用いて改善しているが、手技の習得や計測部位など再現性を踏まえて検討を重ねており、やや遅延がみられている。

Strategy for Future Research Activity

本学が1台所有している超音波装置エラストグラフィを用いて、より熟練した測定手技を磨いていく。また、大学院生の協力を得て、データの収集を継続する。褥婦のデータ収集に関しては影響要因を踏まえて、対象者の負担をいかに軽減しながら、できるだけ再現性のあるデータを収集できるかについて、臨床の助産師等の意見を収集しながら、さらなる検討を行っていく予定である。

Causes of Carryover

昨年度購入分の文具などを使用することで、その分の残額が生じた。次年度はその残額を含めて専門書の書籍購入や専門家との打ち合わせ、学会発表用の旅費、収集したデータを整理・分析のための人件費、学会参加費、論文投稿費に使用する。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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