2018 Fiscal Year Research-status Report
食事のタイミングが生体リズムと時計遺伝子発現に及ぼす影響
Project/Area Number |
17K17911
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
緒形 ひとみ 広島大学, 総合科学研究科, 助教 (80455930)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日内リズム / 唾液 / 体温 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国では“早寝早起き朝ごはん”という生体リズムを重視した生活習慣が推奨されて久しく、動物を対象にした実験が進められてきているが、ヒトを対象とした実験は数が少なく根拠も乏しいのが現状である。そこで、朝食の効果をさまざまな角度から検証することを目的とした。 健常若年男性10名を対象とし、連続6日間の朝食欠食と3食摂取試行を比較して、生体指標や生体リズムに差が生じるか否かを検討した実験結果については、1日の摂取エネルギー量が等しければエネルギー代謝には差が生じないこと、しかし血糖値の変動、特に就寝前の血糖値が朝食欠食試行では高値を示した。また、朝食欠食試行では6日間で体重が3食摂取試行と比べて有意に増加したことを明らかにした(Am J Clin Nutr, in press)。また、生体リズムに関する結果については、現在論文を投稿中である。 唾液から抽出したRNAを用いて時計遺伝子発現リズムの解析を進めることが妥当であることを示すため、当初予定していなかった外的要因による影響の少ないデータを得るために、コンスタントルーチン実験を行っている。現在までに、15名の健常男性被験者を対象に実験を行った。現在、この結果をまとめている段階で、唾液から抽出したRNAを用いて日内変動を評価できるということを明らかにしたいと考えている。 毎日朝食を摂取している被験者と欠食習慣を有する被験者の唾液採取は少しずつ行っており、随時分析も行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関連する論文もアクセプトされ、また少しずつではあるが実験も分析も進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在行っている実験を進めつつ、同時に分析を進めていく予定である。 また、関連する実験も行い、さまざまな視点から朝食の意義について考えていく予定である。
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[Journal Article] Effect of skipping breakfast for six days on energy metabolism and diurnal rhythm of blood glucose in young healthy Japanese males2019
Author(s)
Hitomi Ogata, Momoko Kayaba, Yoshiaki Tanaka, Katsuhiko Yajima, Kaito Iwayama, Akira Ando, Insung Park, Ken Kiyono, Naomi Omi, Makoto Satoh, and Kumpei Tokuyama
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Journal Title
Am J Clin Nutr
Volume: 110
Pages: 41-52
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Book] 運動生理学2019
Author(s)
麻見 直美、川中 健太郎(分担執筆:緒形ひとみ)
Total Pages
200
Publisher
羊土社
ISBN
4758113564