2017 Fiscal Year Research-status Report
Research on breast cancer suppressive effect focusing on edible plant derived exosome-like nanoparticles.
Project/Area Number |
17K17961
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山崎 有美 宮崎大学, 地域資源創成学部, 講師 (90576993)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食品 / 機能性微粒子 / 乳がん / 食生活 / 加工特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生体調節機能を有する因子として、野菜や果実などの植物性食品に含まれる機能性微粒子(Edible Plant Derived Exosome-like Nanoparticles;EPDENs)に着目し、EPDENsによる乳がん抑制の作用機構とEPDENsの加工特性を明らかにすることを目的としている。研究全体を通して、EPDENsの乳がん抑制効果に関する知見を基礎として、『1. 乳がん抑制効果を示すEPDENsの有効成分を同定する』 、『2. EPDENsの乳がん抑制効果の作用機構を解明する』、『3. EPDENsの加工特性を検証して、調理指針を作成する』の3点の課題について取り組み、EPDENsを摂取する概念を取り入れた、乳がん抑制に寄与する食生活を提案することで、乳がん予防の推進へと繋げることを目指す研究である。 研究実施計画において、平成29年度は「EPDENsの調製と有効画分の特定」を重点的に進め、得られた知見を「EPDENsの有効成分の同定」、「EPDENsによる乳がん抑制作用機構の解明(in vitro)」と連動させ進めることを当初の目標として掲げた。平成29年度は、これまでにEPDENsを取得している食品を中心に、種々の食品からEPDENsを調製した。調製したEPDENsサンプルの精製度は、粒子サイズ、粒子数、粒度分布及び形状で確認した。得られたEPDENsをポリフェノール、核酸、タンパク質、脂質、糖質、その他の6つに分画し、乳がん抑制効果を示す画分又は画分の組み合わせを特定するために、凍結保存を行った。今後EPDENsによる乳がん抑制作用について検証していくにあたり、複数の食品よりEPDENsサンプルを取得できたことは非常に重要であり、本研究において必須の事項を達成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
妊娠に伴い入院・治療をする必要があり医師より安静を言い渡されことから、平成29年度の大半において研究の中断を余儀なくされた。また、出産に伴い産前・産後休暇の取得により、現在も研究を中断している。以上の理由により、研究実施計画に沿った研究の実施が困難であったため、現在までの研究進捗状況区分は遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、当初目標として掲げた「EPDENsの調製と有効画分の特定」を再開し重点的に進め、得られた知見を「EPDENsの有効成分の同定」、「EPDENsによる乳がん抑制作用機構の解明(in vitro)」と連動させ進める予定である。 なお、平成30年度も引き続き、産後休暇及び育児休業を取得予定であるため、就労復帰後に研究を再開する。
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Causes of Carryover |
妊娠に伴い入院・治療をする必要があり医師より安静を言い渡されことから、平成29年度の大半において研究の中断を余儀なくされた。また、出産に伴い産前・産後休暇の取得により、現在も研究を中断している。以上の理由により、研究実施計画に沿った研究の実施が困難であったため、次年度使用額が生じた。
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