2017 Fiscal Year Research-status Report
知覚は伝染するのか?:心理物理と脳情報デコーディングによる検証
Project/Area Number |
17K18692
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 真介 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (90525578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 和久 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (20505979)
鈴木 敦命 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (80547498)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | fMRI / 心理物理 / 視覚 / 脳情報デコーディング |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトは社会的動物であり、他者との協調なしには生きていけない。互いに協調することで、我々は社会を発展させてきた。他者とうまく協調するには、他者の感情や意図、好み(選好)や価値観などの心理状態・傾向を正しく推測する必要がある。本研究では、これまでの研究であまり注目されてこなかった「他者の視知覚の推測」に新たに焦点を当てる。具体的には、心理物理実験と機能的磁気共鳴・脳イメージング(functional MRI)、最先端のデータ科学手法(脳情報デコーディング)を組み合わせて、「“他者の視知覚の予測”に“自分自身の視知覚システム”が関与している」という仮説を検証することを目指す。 2017年度はまず予備的な心理物理実験を行なった。実験デザインは知覚学習課題の枠組みに則り策定した。予備実験で「他者の視知覚を予測することで、被験者自身の知覚が変化し得るのか?特に、知覚成績の悪い他者の知覚を予測することで、被験者自身の知覚が悪化するのか?」について調べた結果、「被験者自身の知覚が変化する」というはっきりした証拠は得られなかった。次に、予備実験のデータを基に研究代表者と研究分担者で議論を重ね、実験デザインの再検討と微調整を行った。2017年度の後半には、「“他者の視知覚の予測”に“自分自身の視知覚システム”が関与している」という仮説を他者視点取得課題の枠組みで検証するという方針を立て、文献検索や実験デザインの詳細な検討などを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験の結果を受けて実験デザインの見直しを行ったが、新たな実験デザインも考案でき、計画の遂行は概ね順調であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は新たに策定した実験デザインを用いた予備心理物理実験を行い、その後は速やかに機能的脳イメージング(fMRI)実験の実施及びデータ解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は予備心理実験の実施と機能的脳イメージング(fMRI)実験計画の微調整を行なった。研究代表者の在外研究などもあり、機能的脳イメージング(fMRI)の本実験を行わなかったことで予算の繰越しが生じた。繰越し分は次年度の機能的脳イメージング(fMRI)に係る費用に充てる予定である。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] Brain activity in response to feedback on face-based trait inferences in older and younger adults2017
Author(s)
Suzuki, A., Ueno, M., Ishikawa, K., Kobayashi, A., Okubo, M., & Nakai, T.
Organizer
The 23rd Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping
Int'l Joint Research
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