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2017 Fiscal Year Research-status Report

大規模調査による非アルコール性脂肪性肝疾患と腸内細菌叢の関連の解明

Research Project

Project/Area Number 17K19780
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

遠藤 哲  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (00322933)

Project Period (FY) 2017-06-30 – 2020-03-31
KeywordsNAFLD / 腸内細菌叢
Outline of Annual Research Achievements

2017年5月27日から6月5日の10日間に岩木健康増進プロジェクトの健診に腹部US検査にて参加し、1,148人の参加者の腹部US検査を行った。脂肪肝については肝エコーレベルの上昇、肝腎コントラスト、深部エコーの減衰、肝内脈管の不明瞭像、肝縁の先端鈍化像の有無を評価し、正常、軽度脂肪肝、中等度脂肪肝、高度脂肪肝の4段階に評価した。飲酒量についてはお酒の種類、量などについて詳細に聴取し、腹部USで脂肪肝と評価された参加者のうち1日平均アルコール換算で男性30g未満、女性20g未満の場合、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の診断とした。参加者のうち260名(22.6%)がUS検査で脂肪肝と判定され、そのうち256名で飲酒量の聴取が可能であった。最終的にNAFLDと判定されたものは213名であった。NAFLDの比率は男性で19.3%、女性で18.7%であり、男性では40歳代で女性では50歳代で高い傾向となった。
便サンプルはあらかじめ専用の採便容器を配布し、健診に持参していただいた。検体測定は現在汎用されている16SrRNAをターゲットとしたT-RFLP(Terminal Restriction Fragment length Polymorphysm)法で腸内細菌叢を解析中である。また健診では身体計測値(身長、体重、体組成)および血液生化学(中性脂肪、コレステロール、血糖、ヘモグロビンA1c)検査を行っているほか、栄養摂取状況については簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を使用して、専用の栄養価計算プログラムにより、種々の栄養素の摂取状況を評価している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2017年の健診に参加し、計画通り1,000名以上の参加者の腹部US検査から脂肪肝の判定が可能であった。腹部US検査時にヒストグラム計測を行っているが、必ずしも評価者による脂肪肝の判定と一致せず、ヒストグラムの計測値をどのように活用すべきか検討中である。

Strategy for Future Research Activity

平成30度16SrRNAをターゲットとしたT-RFLP法による腸内細菌叢のデータが得られる予定であり、NAFLDとの関連についての検討を進めたい。また岩木プロジェクトでは腸内細菌叢のメタゲノム解析も計画されており、2018年もプロジェクトに参加しUS検査を継続予定である。腸内細菌叢の他、本プロジェクトでは栄養素の摂取状況や体組成、運動強度も測定しておりこれらのデータ活用することも考えている。

Causes of Carryover

平成29年度は機器レンタル経費や物品費について請求が間に合わず、他の予算から支出したため次年度使用額が生じた。本年は腹部超音波検査装置3台に加え、ファイブロスキャンのレンタルも計画している。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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