2018 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸がん検診受診率向上を目指した看護職対象のスメアテイカー養成プログラムの開発
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17K19851
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
工藤 里香 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (80364032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
常田 裕子 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (40622486)
宗 由里子 京都橘大学, 看護学部, 助教F (50756286)
兵藤 絵美 京都橘大学, 看護学部, 助手 (50795599)
Hanley Sharon 北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (80529412)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | スメアテイカー / 子宮頸がん検診 / 看護職 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者間で検討し、スメアテイカー養成プログラムを作成した。プログラムは3日間で構成されており、1日目は「日本における子宮頸がん検診の背景と問題点」「子宮頸がん検診ガイドラインの概要」「日本および海外におけるHPVワクチンの動向」「女性の健康と生活-今後の婦人科受診につながる健康教育」。2 日目は「細胞診断結果の解釈と理解」「スメアテイカーの役割と婦人科検診に伴う看護」「骨盤内臓器の解剖学と生理学」。3日目は「細胞サンプルの採取の手技と実施(講義・練習・実施)」とした。プログラムの評価は、受講者のスメアテイカーとしての知識・技術・態度の達成度とし、プログラムの中でのアンケートや細胞診断の結果をデータとした。本プログラムの特徴は、①看護職、医師、臨床検査技師など多職種が連携して取り組んだこと。②検診受診者がまた受診した いと思うことができる、羞恥心やプライバシーに配慮し、快適かつ正確な検診の実施ができる看護職を育成することを目的とし、参加者同士でサンプル採取を実 施している。「細胞採取される」という体験そのものもプログラムの一つとした。そして、正確に素早く採取するだけの検診ではなく、検診を受診した女性の健康を一緒に考えることのできるスメアテイカーの養成を目指した。 プログラムは、東京会場、京都会場と2回実施した。参加者はそれぞれ10名(内修了者9名)、9名(内修了者9名)の計19名(研究データ対象者18名)であった。研究データの対象は18名となった。細胞サンプル採取の結果、参加者すべて扁平上皮-円柱上皮境界からの正確な採取ができていた。また3日間の研修を通して、女性が検診を受けやすいと感じるために看護職ができることを身につけることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は、スメアテイカー養成プログラムを構築し、研修会を2会場で実施し、スメアテイカーを19名養成することができた。プログラム実施の中から得たデータを成果として発表することができなかったため、次年度へ繰り越しすることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度に実施した研修会プログラムの見直しを研究メンバーで行い、2019年度は3会場での実施を目指したい。 2018年度の成果を、11月のEUROGIN2019での発表を予定している。また論文として成果発表を行う予定である。 本プログラムを一般化し、多くの会場で実施できるようにしていく。
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Causes of Carryover |
当該年度にスメアテイカー養成プログラムを複数回実施する予定であったが、2回しか実施ができなかったこと。及び、研修会の運営を研究メンバーで実施したことで人件費を節約することができた。 次年度は、本研究の成果を国内外で発表していくため、当該年度の予算を次年度に繰り越し使用する計画である。さらに研修会を複数回実施する予定である。
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