2021 Fiscal Year Research-status Report
The Role of U.S. Overseas Troops in General and Immediate Extended Deterrence
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17KK0076
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
籠谷 公司 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (60723195)
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Project Period (FY) |
2018 – 2022
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Keywords | 同盟研究 / 在外米軍 / 一般抑止 / 緊急抑止 / 情報伝達 / 外交的非難 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究活動の成果の一部が International Studies Quarterly 誌と PS: Political Science & Politics に掲載決定した。Midwest Political Science Association で2本、ISA West Conference で1本の学会報告を行った。 ISQ 論文は、台湾による米国製戦闘機の購入という軍拡戦略に対する周辺諸国からの外交的非難が台湾国民の政治的態度に与える影響を分析した。その結果、軍事活動ではなく言葉であっても、それが政治的紛争を抱える宿敵国から発せられた場合に限り、内集団と外集団の差異を明確にし、愛国心を喚起することによって、台湾の防衛政策に対する支持やリーダーに対する支持を高めることが分かった。 PS 論文は、COVID-19感染拡大によって対面実施ができなくなったPacific International Politics Conference の代替策としての Online Speaker Series がもたらした恩恵と問題点を議論し、一年以上の活動の中での試行錯誤から学んだオンラインワークショップを継続させるためのノウハウを説明するためのものである。 また、講演については以下の通りである。台湾の National Chengchi University のセミナーに招待され、講演を行った。Washington D.C. にある政策シンクタンク Wilson Center のパネルに招待され、パネリストとして応援を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究活動の成果の一部が国際誌に掲載され始めた。また、研究成果を社会に発信するという意味で、政策シンクタンクのパネルでも講演を行う機会に恵まれた。また、2021年度中も渡米し、共同研究者と時間を共有しながら研究を進める機会に恵まれなかったが、適宜連絡を取りながら研究を進めている。改訂の必要な原稿に優先順位を決め、なるべく早く成果の出そうなものから取り組むようにしている。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19感染拡大を理由に査読結果が出るまでに必要な時間が大幅に伸びている。そのため、できるだけ多くの論文を投稿し、そのうちのいくつかが revise and resubmitに招待されたり、掲載決定となるように今年度も努力するつもりでいる。
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