2022 Fiscal Year Annual Research Report
"Emotional Communities" in the Age of Globalization
Project/Area Number |
17KT0031
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
伊東 剛史 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (10611080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (20636211)
小田原 琳 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70466910)
Porter John 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (30572614)
鈴木 健太 神田外語大学, グローバル・リベラルアーツ学部, 講師 (00749062)
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Project Period (FY) |
2017-07-18 – 2023-03-31
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Keywords | 感情史 / グローバル・スタディーズ / 共感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、両世界大戦を挟む1世紀に焦点をあて、感情史の観点からグローバル史を再構成することである.具体的には、複数の制度、文化、信仰が混交する《境界域》の歴史的経験に着目し、他者への共感が異なる社会集団の感情的交錯からどのように生まれたのか、そして共感は言語的・身体的表現を通じて、どのように共同体の精神的紐帯を形成したのかを考察する。2022年度は、その前年度に引き続き、本プロジェクトの最終段階として、研究成果のとりまとめに注力した。具体的には、論文集刊行を企画していたが、前年度までに各執筆者が草稿を完成させており、各執筆者がその改稿を進めた。また、進捗に応じて、出版社の担当編集者も交えて研究会議や原稿の読み合わせを行い、共同研究としての凝集性と統一性を高めた。年度末までにほとんどの執筆者が原稿を完成させ、今後、序章と終章を完成させ、全体の編集作業を行ったうえで、出版社に原稿を提出する予定である。2023年中の刊行を目指している。以上が、2022年度の主要な成果であるが、メンバーはそれぞれ、感情史に関連する派生的な研究成果を論文、口頭報告のかたちで発表した。たとえば、研究代表者は、ヒトと動物の関係学会においてシンポジウム「どこまでが動物なのか?:人文学から考える」を主催し、そこで感情史の方法を取り込んだ、「人と動物の関係史」の具体的な研究成果を示す試みとして、「引き裂き、引き裂かれるダーウィン:動物生体解剖と植物の神経」を発表した。
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Research Products
(36 results)