2017 Fiscal Year Research-status Report
Multimodal Research on Sign Language, Tactile Sign Language and Finger Braille in Interaction: A Bilingual and Bimodal Study of the Influence of Spoken Language
Project/Area Number |
17KT0065
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
坊農 真弓 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 准教授 (50418521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 豊 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (60451704)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50285079)
傳 康晴 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70291458)
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Project Period (FY) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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Keywords | 触手話 / 指点字 / 手話 / オラリティ / 相互行為分析 / 当事者研究 / コーパス言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度はキックオフミーティングを実施し,本研究課題の目指すところをメンバー間で確認した.また海外共同研究者のモナシュ大学Dr. Louisa Willoughby(2ヶ月間)と同Dr. Shimako Iwasaki (1ヶ月間)に渡る日本滞在を受け入れ,滞在期間中に様々なイベントやデータ収録を実施した.イベントとはNII(12/6開催)と関西学院大学梅田キャンパス(12/12開催)で実施した触手話に関する講演会である.関西学院大学では一般向けの開催をめざし,NIIではより専門的な内容を含む研究集会としての開催をめざした.それらのイベントには盲ろう者やろう者等の当事者や彼らを支援する通訳介助者の多くの参加があった.またその他に,同期間中にメルボルンにおいて盲ろう当事者として活発に活動するLeah van Poppel氏を,研究協力者の東京盲ろう者友の会にお連れし,関連研究者および当事者との交流会(12/11開催)を実施した.また,東京盲ろう者友の会が主催する触手話と指点字による交流会(12/19開催)の様子を4台のビデオカメラで撮影した.合宿形式のミーティング(12/16-17開催)も実施し,議論を進めた.以上のような研究活動の結果,本研究課題が対象とする日本における手話・触手話・指点字を取り巻く相互行為の特徴がより明確に見えてくる結果となった.これらの結果は,平成30年度に宮崎で開催される国際言語資源と評価会議(LREC)のコーパス手話言語学ワークショップに採択され,また平成30年度に南アフリアで開催される国際ジェスチャー学会(ISGS)のパネルディスカッションに採択され,非常に順調に研究実績が上がっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請者がオーストラリアで参加している研究プロジェクトと共同でイベントやデータ収録を実施することにより,当初予定していなかった盲ろう者のコミュニケーションに関するオーストラリアと日本の国際比較研究が開始された.本研究課題の狙いと現時点での研究成果は,平成30年度に宮崎で開催される国際言語資源と評価会議(LREC)のコーパス手話言語学ワークショップに採択され,また平成30年度に南アフリアで開催される国際ジェスチャー学会(ISGS)のパネルディスカッションに採択され,非常に順調に研究実績が上がっている.さらに,スウェーデンの盲ろう者のコミュニケーションとの比較のアイデアも上がってきており,さらなる展開が期待できる.以上の理由から当初の計画以上に進展していることは明らかである.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては,平成30年度は国際会議での発表を重ね,国際的な立ち位置を明確にし,国際ジャーナルへの論文投稿や国際ジャーナルでの特集企画を進める.最終年度となる平成31年度は本研究課題の成果を集めた論文集を出版し,研究成果の意義を確認する予定である.そのため,出版社の選定や交渉を開始し,研究期間内での出版の目処をつけることを予定している.その他に,平成29年度で複数回実施したような一般向けの講演会等を積極的に企画し,学術界のみならず,日本国民全体への関心に繋げる工夫をこらす.
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Causes of Carryover |
平成29年度は海外共同研究者が日本に来日し,日本に2ヶ月程度滞在された.そのため,打ち合わせのために計上していた海外出張用予算が余る結果となった.平成30年度はそのような状況は予定されておらず,また平成29年度中に採択された国際会議が複数あるため,それらの費用に充てることとする.
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[Presentation] Tactile Japanese Sign Language and Finger Braille: An Example of Data Collection for Minority Languages in Japan2018
Author(s)
Bono, Mayumi., Sakaida, Rui., Makino, Ryosaku., Okada, Tomohiro., Kikuchi, Kouhei., Cibulka, Mio., Willoughby, Louisa., Iwasaki, Shimako., & Fukushima, Satoshi
Organizer
The 11th edition of the Language Resources and Evaluation Conference (LREC)
Int'l Joint Research
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