2019 Fiscal Year Research-status Report
Regional Development Banks and Armed Conflicts
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17KT0090
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
増島 建 神戸大学, 法学研究科, 教授 (30286017)
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Project Period (FY) |
2017-07-18 – 2021-03-31
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Keywords | 紛争 / 地域開発銀行 / 国際政治経済 / 開発 / 援助 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、米州開発銀行(Inter-American Development Bank: IDB)、アフリカ開発銀行(African Development Bank: AfDB)、アジア開発銀行(Asian Development Bank: ADB)、欧州復興開発銀行(European Bank for Reconstruction and Development: EBRD)の4大地域開発銀行を対象として、域内における武力紛争への取り組みを比較、分析しようとするものである。2019年度は研究計画の最終年度にあたるため、残された研究課題のための調査、研究のとりまとめ、さらには研究成果の公表に努めた。諸般の事情から、予定していた海外出張が実施できなかったため、残された研究課題の分析については所期の予定通り進めることができなかったため、2020年度に実施することとなった。他方、研究成果発表では、一定の進展がみられた。フランスにおいてアジアにおける開発に関する研究報告を実施し、フランスの研究者との意見交換及び研究交流を進める貴重な機会となった。また査読付きの海外の雑誌への論文を複数執筆を行っており、2020年度には公表できる見込みとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度は当初計画では最終年度であり、研究の総括及び発表を進める予定であったが、サバティカルに伴う教育業務の再編、海外における在外研究によって十分な時間を本研究に確保することができなかった。また年度末に予定していた総括のための海外出張についても、感染症の拡大により断念せざるを得なかった。これらの事情から、研究計画の延長を申請したものである。しかし他方、研究発表については、英文による論文執筆を進めることができたこと、海外で研究報告も実施できたことから一定の進展がみられた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究とりまとめのための海外出張については世界的な感染症の拡大により、実施が困難になることが予想されるため、その場合にはこれまでに獲得した知見をもとにして研究総括を実施したいと考えている。英文による研究の成果の発表をさらに進めることによって、最終年度の計画を実現することに注力したいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究代表者のサバティカルに伴う教育負担の再編及び在外研究によって、当初予定していた通り研究を進めることができなかった。具体的には年度末に予定していた研究とりまとめのための海外出張が、感染症の世界的拡大のために実現できなかった。2020年度においては感染症の拡大状況次第ではあるが、研究とりまとめのための海外出張を実施したいと考えている。
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