2006 Fiscal Year Annual Research Report
16-19世紀、伝統都市の分節的な社会=空間構造に関する比較類型論的研究
Project/Area Number |
18102002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 伸之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20168355)
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
高澤 紀恵 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80187947)
森下 徹 山口大学, 教養学部, 助教授 (90263748)
吉澤 誠一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (80272615)
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Keywords | 日本史 / 西洋史 / 建築史・意匠 / 都市史 / 比較史 / 社会的結合 / 社会=空間構造 / 分節構造 |
Research Abstract |
本研究は、16〜19世紀における伝統都市の歴史特質を、特に分節的な社会=空間構造に注目して、比較類型論的に考察しようとするものである。第一年度目として、共通論題として「分節構造と社会的結合」を設定し、以下のような実績をあげた。 1.共通論題に関わるシンポジウム、ラウンドテーブルなどを次のように実施した。 2006年5月13日:東京大学で「16〜19世紀の都市イデアとソシアビリテ」をテーマとするラウンドテーブルを開催し、4本の報告を得た。この質疑の中で、本研究の基本的な研究戦略を研究分担者との間で確認。(2)2006年10月:フランス・パリのアンリ4世校(グランド・ゼコール準備校)アラン・チレー氏を招聘し、28日に東京大学でラウンドテーブル「都市の分節構造-江戸とパリ」を、また30日に同所でワークショップ「近世パリ都市社会史の方法」を開催。(3)2006年11月11〜12日:東京大学で、「分節構造と社会的結合」と題するシンポジウムを開催し、6本の報告を得る。(4)2006年12月19日:パリ・社会科学高等研究院本部で、「江戸とパリの比較史」をテーマとするラウンドテーブルを開催し、3本の報告をめぐって議論し、研究交流を行う。 2.本研究の成果を反映させる場として『シリーズ・伝統都市』(仮)全4巻(伊藤毅・吉田伸之編、東京大学出版会)と企画し、2006年6月に正式に発足した。この企画のために、本研究が中核となる都市史研究会をほぼ毎月開催した(継続中)。 3.各メンバーの基礎研究を着実に進めた。特に伝統都市の社会=空間構造に関する基礎史料の写真撮影などによる収集に努め、多くの成果を上げた。主な収集史料は以下のようである。東京都公文書館蔵;明治6年沽券絵図・順立帳(明治4年)、山口県文書館蔵;藩庁文書(城下町萩関係)イギリス国立文書館蔵;天津イギリス租界関係史料、フランス国立公文書館蔵;パリ市当局記録、国王裁判所シャトレ文書。 4.2006年11月に『年報都市史研究』14号(山川出版社)を刊行し、2006年度前半の研究成果を掲載した。
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Research Products
(20 results)