2007 Fiscal Year Annual Research Report
16-19世紀、伝統都市の分節的な社会=空間構造に関する比較類型論的研究
Project/Area Number |
18102002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 伸之 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20168355)
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
高澤 紀恵 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80187947)
森下 徹 山口大学, 教養学部, 准教授 (90263748)
吉澤 誠一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (80272615)
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Keywords | 日本史 / 西洋史 / 建築史・意匠 / 都市史 / 比較史 / 社会的結合 / 社会=空間構造 / 分節構造 |
Research Abstract |
本研究は、16〜19世紀における伝統都市の歴史特質を、その分節的な社会=空間構造に注目し、比較類型論的に考察しようとするものである。第二年度は共通論題として「現代都市類型の創出」を設定し、以下のような実績をあげた 1.全体テーマや共通論題に関わるシンポジウム、ラウンドテーブルを次のように実施した。 (1)2007年6月:東京大学で「都市社会史と身分的周縁」をテーマとするラウンドテーブル・講義の企画を開催した。これには、大坂市立大学から塚田孝氏を招聘し、1日にラウンドテーブルを、また2日には講義を得た。 (2)2007年11月10〜11日:東京大学で、「現代都市類型の創出」と題するシンポジウムを開催し、5本の個別報告を得、これを踏まえてラウンドテーブルを開催した。 (3)2008年3月:フランス・ボルドー大学のフランソワ・J・ルッジウ氏を招聘し、11日に東京大学においてラウンドテーブル「都市エリートと民衆」を、また14日にワークショップ「近世フランス都市社会史の方法と史料」を開催。 (4)2008年10月11日、アメリカ合衆国・コロンビア大学のリチャード・プランツ氏を招聘し、東京大学で「ニューヨーク-都市居住の転換点-1867-97年」をテーマとする講演とワークショップを開催した。 2.『シリーズ・伝統都市』全4巻(伊藤毅・吉田伸之編、東京大学出版会)の執筆者による研究会を2007年夏まで積み重ねた。2008年度中に刊行開始の予定である。 3.基礎研究を引き続き着実に進めた。特に伝統都市の社会=空間構造に関する基礎史料の調査や写真撮影による収集、伝統都市の現状調査などに努め、多くの成果を上げた。主な収集史料は以下のようである。東京都公文書館蔵;遊廓関係史料・鉄道敷設関係史料、飯田藩家中・飯田城下町関係史料、山口県文書館蔵;萩城下町絵図、萩歴史博物館蔵山縣家文書、フランス国立公文書館蔵;パリ市当局記録、国王裁判所シャトレ文書(継続)、寧波・上海・フエなどの伝統建築に関する現地調査。 4.2007年12月に『年報都市史研究』15号「分節構造と社会的結合」(山川出版社)を刊行し、2006年度、及び2007年度前半の研究成果を掲載した。 5.ウェブサイト「都市史研究センター」http:///www/l.u-tokyo.ac.ip/trad3を開設し、本格的な運用を始めた。
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Research Products
(10 results)