2010 Fiscal Year Annual Research Report
16-19世紀、伝統都市の分節的な社会=空間構造に関する比較類型論的研究
Project/Area Number |
18102002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 伸之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
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Keywords | 日本史 / 西洋史 / 建築史・意匠 / 都市史 / 比較史 / 社会的結合 / 社会=空間構造 / 分節構造 |
Research Abstract |
本研究は、16~19世紀における伝統都市の歴史特質を、その分節的な社会=空間構造の有り様に注目し、グローバルかつ通時代的視野において、比較類型論的に考察するものである。2010年度は最終年度の共通論題「伝統都市論」を掲げ、一部の繰越課題を含めて、以下のような実績をあげた。 1.全体テーマや共通論題を軸に、シンポジウムやラウンドテーブルを以下のように実施した。(1)2010年8月19~20日:長野県飯田市でラウンドテーブル「伝統都市の比較史」を開催し、飯田とシャルルヴィルをめぐる比較類型把握を試みた。(2)10月9~10日:復旦大学王振忠氏を招聘し、東京大学文学部で「17~19世紀、中国の都市と商人」と題するレクチャーを得た。 (3)2010年12月4~5日:東京大学工学部で「伝統都市論」と題するシンポジウムを開催し、7本の個別報告・コメントを得た。(4)2011年5月28日:デイヴィッド・アンバラス氏を招聘し、東京大学文学部において、ラウンドテーブル「Bad Youthと東京の近代」を開催した。 2.本研究課題の総括的な成果物として、伊藤毅・吉田伸之編『伝統都市』全4巻(第一巻「イデア」、第二巻「権力とヘゲモニー」、第三巻「インフラ」、第四巻「分節構造」、東京大学出版会)を刊行した。 3.2011年4月に『年報都市史研究』18号「都市の比較史」、2011年5月に同別冊『伝統都市を比較する』、また2012年3月に同19号「伝統都市論」を山川出版社から刊行し、この間の研究成果を掲載した。
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Research Products
(6 results)