2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける儀礼と刑罰--礼的秩序と法的秩序の総合的研究
Project/Area Number |
18102003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
冨谷 至 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70127108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢木 毅 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00252510)
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40167276)
愛宕 元 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (70027548)
赤松 明彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (80159326)
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (40303903)
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Keywords | 儀礼 / 刑罰 / 六典 / 漢官制 / 死刑 |
Research Abstract |
本年度は研究の初年度であり、まず今後の5年の研究計画を決めることからとりかかった。日本における分担者が5月に最初の会議をもち、各自儀礼と刑罰に関しての研究テーマを話し合い、各時代におけるそれぞれの課題を決めた。それをふまえて、8月には、第二回の研究会をおこない、ここには中国の共同研究分担者3人が参加した。第三回目は、12月に開催、3回の研究会を通じて各自の問題意識、儀礼と刑罰に関する個別の視座が固まってきた。語彙関係、セミナー、出版、研究発表に関しては、冨谷と矢木は韓国忠北大学にて開催された国際学会「律令の研究」で発表し、また2007年、韓国東国大学における当該研究「儀礼と刑罰」のシンポジウムを決めた。これは、当該研究にかんする外国からの中間評価の役割をになう。語彙関係に関しては、漢の官制用語のこれまでなされてきた異なる英訳を集約して、一覧としてデータベース化し、それを比較検討する段階に入っている。今夏までには、官制用語の英訳の決定版を完成するとともに、官制の序列表(英語版)を発表したい。また唐の制度に関しては、儀礼と刑罰ナレッジベースの一環として、『六典』の全文を文字データ化し、マークアップを進めている。また、刑罰関係に関しては、『唐律疏議』の原文と英訳を全て電子化して、現在、英訳と原文を一条ずつ対応したデータを作成しつつあり、これは2007年度には、完成する見込みである。当該研究は、基盤研究A「東アジアにおける法と習慣」(2002〜2005)を継承発展するものであり、申請書にも2007年にその成果を発表し、当該研究の一ステップに置くことを述べた。成果は、『東アジアにおける死刑』という題の書物であり、これは成果刊行助成(学術図書)が認められ、2007年秋に出版できることとなろう。
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