2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける儀礼と刑罰-礼的秩序と法的秩序の総合的研究-
Project/Area Number |
18102003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
冨谷 至 Kyoto University, 人文科学研究所, 教授 (70127108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢木 毅 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (00252510)
岩井 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (40167276)
赤松 明彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (80159326)
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (40303903)
藤田 弘夫 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60156875)
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Keywords | 死刑 / 儀礼 / 東アジア / 正義 / 死刑存廃 / ナレッジベース / 唐律疏議 / 東アジアの死刑 |
Research Abstract |
2007年度の研究計画としては、(1)研究会、(2) 儀礼関係語彙の訳語 (3)ナレッジベースの作成(4)シンポジウム (5)研究成果の発表 を実施計画としてあげており、それに関して、以下概要を述べる。 (1)は、2007年度は3回ひらき、各分担者の研究方針の概要をのべるとともに、(4)の韓国でのシンポジウムの予備発表をおこなった。(2)の訳語については、漢代の官職の英語訳をほぼ完成し、英語名におよる職官表を作成させた。最終的年度までには、冊子として、出版する。2008年度は法制用語の英訳に取り組む。(3)ナレッジベースは、『六典』『唐律疏議』の語彙のマークアップをすすめ、2007年度は、全体の3分の1を完成させた。(4)は、本研究では毎年、外国で開催することを実施計画としてあげている。2007年度は、韓国東国大学で「東アジアにおける儀礼と刑罰」と題した国際シンポジウムを9月28日、29日におこない、11名の発表をおこなった。2008年は、オランダライデンで「東アジアにおける儀礼と正義」のシンポジウムを開くことを決定した。また2008年3月28日には、東京スウェーデン大使館でスウェーデン大使館、京都大学学術出版会との共催で、 「東アジアにおおける死刑」題した国際シンポジウムを開催し、死刑存廃問題に関する議論の資料を提供した。このシンポジウムは、(5)の成果刊行と関連し、2008年2月に京都大学学術出版会から『東アジアの死刑』(冨谷 至編、総540p)を出版したことに因む。当該図書は東アジアの死刑にかんして、法制史、宗教史、思想史、芸術史、社会学、法学の各分野からの論文集で、対象とする地域は、中国、韓国、日本、インド、ネパール、執筆者は、全員本研究の分担者および海外研究協力者である。
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Research Products
(5 results)