2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18107004
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉田 賢右 Tokyo Institute of Technology, 資源化学研究所, 教授 (90049073)
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Keywords | ATP合成酵素 / FoF1 / F1 / 結晶解析 / プロトン / εサブユニット |
Research Abstract |
平成18年度は、適当な研究員が雇用できなかったために、19年度繰越しして研究員を採用し、ATP合成酵素の結晶構造解析に主力を傾注した。結晶化には、均一な構造をもった分子集団が必要であり、回転異性によるATP合成酵素の不均一化は重大な問題である。そこで、回転子と固定子を遺伝子的に融合し回転を一箇所で止めたATP合成酵素とそのバリアントを多数作製し、大腸菌内で発現させる条件、精製法などを検討した。その結果、数種の回転しない(したがって活性はない)、しかし、構造はインタクトな酵素を得ることが出来た。現在、これらの結晶化条件を探索してきた。そのほかに、固定子のa-subunitにある必須のアルギニンは、プロトンの短絡を防ぐ役割を担っていることを生化学的に確かめた。
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