2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18200020
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
村上 征勝 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八村 広三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
二宮 修治 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30107718)
金 明哲 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (60275469)
杉尾 武志 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (60335205)
津村 宏臣 同志社大学, 文化情報学部, 専任講師 (40376934)
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Keywords | DSCPプロジェクト / 文化財情報 / GIS / 計測・評価・分析 / 情報システム / 有形文化財 / 無形文化財 / データサイエンス |
Research Abstract |
●DSCPプロジェクトの体系化と基礎情報の集積 本年度は、本研究費をData Science of Cultural Propertiesプロジェクトとして体系化するため、3度の研究会を実施した。この中で、文化財を大きく有形と無形とに峻別し、それぞれについて基礎情報の集積とデジタル化を進めることを確認・実施した。現在、世界の先史・古代遺跡の情報、近現代のサブカルチャーに関する情報、中世期の文学に関する情報、現代の"阿波踊り"に関する動作情報などの集積が終了し、時空間情報を付加され、アーカイブされている状態にある。今後、こうした情報の標準化に向け、各ブランチでの議論と全体での討議を進める。 ●分析機器の導入・実験体制の整備・実験の開始 特に、文化財の物性/形状情報を取得するために、電子顕微鏡の導入を実施した。また、本学施設である元素成分分析装置との連携により、文化財試料の物性情報の取得、これに関する実験体制の構築を行った。現在、同志社大学文化情報学部に解析系実験室を設置し、支援員が日々、集積された文化財の物性調査を実施している。本年度は日本とトルコの土器および建造物に利用された粘土の胎土分析を実施した。また、このデータの定量化・標準化に向け、アナトリア国立博物館などとの共同研究もスタートした。 ●各ブランチの成果と方向性を報告 本年度は、情報処理学会(分科会)[人文科学とコンピュータ]シンポジウム、日本統計学会(分科会)[統計教育]国際シンポジウム(中国・台湾・韓国より講演者を招聘)、日本情報考古学会大会記念シンポジウムの3団体と協賛でシンポジウムを実施した。研究分担者を中心にセッションを設置し、DSCPプロジェクトに関する調査/研究成果の公開を行った。また、計算機統計学会大会においては、文化情報学セッションを設け、同様の成果公開を行った。
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