2007 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣是正によるメタボリックシンドロームの改善効果に関する無作為化介入研究
Project/Area Number |
18200043
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
河口 明人 Hokkaido University, 大学院・教育学研究院, 教授 (70214608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 徳郎 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 教授 (80200559)
大塚 吉則 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 教授 (70233187)
柚木 孝敬 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (00352500)
川初 清典 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (80026822)
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Keywords | メタボリック・シンドローム / 無作為化介入研究 / 生活習慣病 / 運動指導 / 栄養指導 / 健康教育 / 肥満 / 健常者 |
Research Abstract |
1.目的:日常生活における健康教育・運動習慣および栄養指導がメタボリック・シンドロームの予防および改善に果たす役割の科学的根拠を示す。 2.経過:H18年12月に施行した健康診断で適格例と判断された194名(男性67名、女性127名)を、年齢、性別、BMIおよび喫煙の有無を要因とした最小化法割付プログラム(UMIN中央割付方式)によって、H19年4月に対照群98名、介入群96名の二群に無作為化した。登録時成績では、二群間に年齢、性別、理学所見(BMI、血圧など)、血清生化学所見(コレステロール、トリグリセリド、HDL-Cなど)について有意な差は観察されず、無作為化は成功している。日本版メタボリック・シンドローム診断基準該当例は、対照群48例、介入群49例であった。H19年5月より、対照群に対しては健康診断指標の内容を説明したNews letterの配布を開始し、介入群に対しては、毎週150分の速歩時間の確保、栄養指導は摂取エネルギーの適正化、n-3系不飽和脂肪酸一日摂取量2.9g、および食物繊維-日摂取量2.0gの増加を目標とした介入を開始するとともに、毎月の健康教育、運動指導、栄養指導を含めた住民講習会を継続している。栄養教育に関しては、H19年11月に北海道栄養士会の協力のもとに実践的な調理実習講習会を開催し、またH19年2月に中間期栄養調査を実施した。現在も介入は継続中であり、H19年12月に終了時健康診断を予定している。これまでの住民講習会は、12回を数えている。なお、介入群より2名の参加辞退者があり、現在対照群98名、介入群94名である。
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