2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス社会における創造的人材育成をめざした科学教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
18200048
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70176387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
杉本 雅則 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (90280560)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00324898)
竹中 真希子 大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (70381019)
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Keywords | 科学教育 / ユビキタス / 創造的人材育成 / 教育プログラムの開発と評価 / テクノロジ |
Research Abstract |
本研究では、小中一貫(義務教育9年間)の科学教育を前提として、ユビキタス技術を用いた複数の協調学習支援システムを構築し、そのシステムを有効に活用した『創造的人材の育成』を可能にするような科学教育プログラムの開発・評価をするとともに、その成果を受けて、新しい科学教育のあり方を提案することを目指している。初年度としては、「科学的議論・論述能力」「科学概念統合能力」「科学的観察・情報活用能力」「科学的推論・問題解決能力」の4つの主要な資質能力領域を設定し、それぞれの領域に対応させて、従来から高い評価を得ている4つのシステムを活用した教育プログラムを実験校(神戸大学発達科学部附属住吉小・中学校)に単元レベルで導入し、予備的な検討を行った。 (1)全体コーディネート及び評価グループ:研究枠組みの検討 全体の研究開発をコーディネート及び評価をするグループは、各授業開発グループと連携しながら、それぞれの授業開発とその評価を全面的に支援するとともに、テーマであるユビキタス社会における創造的人材要件の確定やその育成のための目的論、方法論、内容論、評価論に関するフレームワークを議論し、研究全体の方向性を明確にする準備作業を行った。 (2)授業開発グループ:問題点の整理と改善方向の模索 各授業開発グループでは、主に従来のシステムの問題点を整理し、その改善の方向を探るための研究を行った。「科学的議論・論述能力」グループでは、電子掲示板型システムであるKnowledge Forumを利用した評価実験を行った。「科学概念統合能力」グループでは、知識マップ型システムである再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェアの「あんどう君」及び新規に開発したデジタル運勢ラインシステムの評価実験を行った。「科学的観察・情報活用能力」グループでは、モバイル型システムのケータイ情報共有システムであるclippicKidsを通年レベルで導入した評価を実施した。「科学的推論・問題解決能力」グループでは、センシングボードとPDAを統合したシミュレーション・システムであるCarettaKidsの改良に取り組んできた。
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Research Products
(12 results)