Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00324898)
舟生 日出男 広島大学, 工学研究科, 准教授 (20344830)
出口 明子 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (70515981)
竹中 真希子 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (70381019)
杉本 雅則 東京大学, 工学研究科, 准教授 (90280560)
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Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は,以下の通りである。 (1)学習支援システムの改善と授業デザインの精緻化,体系化 本年度は最終年度として,授業デザインの体系化という観点から複数年度の授業デザインを比較検討し,すぐれたデザイン指針を確定する作業に注力した。 「科学的議論・論述能力」グループでは,電子掲示板型システムであるKnowledge Forumを取り上げ,小学校の理科における「燃焼の3要素原理」「電力問題」等の授業実践データの分析を行った。分析の観点は,科学的議論・論述能力の基礎となる科学的思考としての原理・法則のメタ理解,問題の定義,アーギュメントであった。 「科学概念統合能力」グループは,再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェア「あんどう君」の改良版を利用し,小学校の「生命の誕生」「人体」等の授業実践データについてリフレクションの観点から分析を行った。また,デジタル運勢ラインシステムのiPhone/iPod touch版を開発し,試用版の評価実験を行った。 「科学的観察・情報活用能力」グループでは,ケータイ端末とWebページで構成された科学的観察を支援するシステムを用いて,特に,小学校低学年における科学的観察能力の育成を目指し,学校と家庭との連携に基づいた授業実践のデザインと評価に取組んだ。 「科学的推論・問題解決能力」グループは,センシングボードとPDAを統合したシミュレーション・システムのCarettaKidsを使用した環境問題学習を対象として行った小学校での実践の分析をまとめ論文化した。 (2)成果発表 研究成果の発表については,国内では,日本科学教育学会年会(同志社女子大)や日本理科教育学会全国大会(宮城教育大学),日本教育心理学会総会(静岡大学)で口頭発表されるとともに,海外では,ED-MEDIA2009(米国),ED-MEDIA2010(カナダ),NARST2009(米国),EARLI2009(オランダ)などに採択された.また,これらの学会発表,国際会議の発表をまとめて,学術論文の作成にも注力した。
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