2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本文学の国際的共同研究基盤の構築に関する調査研究
Project/Area Number |
18202007
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
伊井 春樹 National Institute of Japanese Literature, 館長 (50036175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (10232456)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 教授 (40162953)
入口 敦志 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教 (80243872)
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Keywords | 日本文学 / 国際化 / 日本文学翻訳 / 文化交流史 / 日本文学国際集会 / 翻訳論 / 日本文学研究ジャーナル |
Research Abstract |
日本文学の翻訳研究書解題と海外における日本文学研究調査及び文化交流史をテーマとしながら、それに関係する日本文学の研究調査の発表を推進した。その一つとして『世界が読み解く日本』は、徐一平(中国)、ロイヤル・タイラー(オーストラリア)、ボナヴェントゥーラ・ルペルティー(イタリア)、ウイリアム・ボート(オランダ)、ドナルド・キーン(アメリカ)、タチアーナ・サカローヴァ・デリューシナ(ロシア)、セップ・リンハルト(オーストリア)、ジャクリーヌ・ピジュー、アンヌ・バヤール坂井(フランス)、アンドリュー・ガーストル(イギリス)の10人の研究者と対談し、諸外国における日本研究の歴史、意義等をまとめた。これによって、海外における日本文学及び日本研究の歴史的背景、今後のあり方なども知る貴重な資料となった。 明治20年代以降、積極的に海外へ日本文化の発信として、チリメン本以降に小川一眞による写真版と英文記述による日本の風俗習慣等を刊行した実態と、その内容について考察した。この調査は、国内のほか、オランダ民俗学博物館、アムステルダムの国立印刷図書館等の資料調査の成果による。 また、2008年は源氏物語千年紀でもあるため、京都にその委員会が発足すると同時に委員となり、11月1日から4日まで、京都国際会議場、金剛能楽堂において国際集会を企画し、諸外国から研究者が参集して研究発表会、シンポジウムを開催するとともに、その成果も出版することができた。この源氏物語千年紀に関しては、それ以外にも年間を通じて各種の講演会、シンポジウム等に出席し、海外の研究者とも連携しながら、日本文化の普及にも尽力した。
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Research Products
(16 results)