2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本文学の国際的共同研究基盤の構築に関する調査研究
Project/Area Number |
18202007
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
伊藤 鉄也 National Institute of Japanese Literature, 文学形成研究系, 教授 (10232456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 淳 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 教授 (40162953)
入口 敦志 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教 (80243872)
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Keywords | 日本文学 / 国際化 / 日本文学翻訳 / 文化交流史 / 日本文学国際集会 / 翻訳論 / 日本文学研究ジャーナル |
Research Abstract |
本科研の研究代表者であった伊井春樹氏が、2009年3月をもって国文学研究資料館の館長職を任期満了で退職なさった。そのため、研究分担者であった伊藤鉄也が研究代表者を引き継いだ。 本年度は本科研の最終年度であった。4年間のさまざまな試みや、情報の収集と整理、国際的な日本文学研究の現状のとりまとめなどを中心として、文学に縛られない視点で取り組んだ。 研究目的である「世界各国における日本文学研究の実態調査に基づき、さらに新しい研究領域を展開し、創成すること」を改めて再確認した。また、海外における研究史や、海外の研究者との様々な課題を共有化しながらコラボレーションを促進する中で研究を深めてきた。これまでに築きあげた活動実績が、さらに展開できる基盤整備を検討した。 海外とのコラボレーションによる情報交換と研究資源の共有の集大成として、2009年9月に、英国・ケンブリッジ大学(ロビンソンカレッジ)において国際研究集会を行った。海外における日本文学の研究状況を共同研究の成果として披露した。 また、『日本文学研究ジャーナル第4号』も刊行した。情報の公開と発信の一助とするものである。「文化の交流」「最前線」「レポート」、「翻訳事典(上代~近世編)」の項目を立て、海外の日本文学の現状と最新の成果を収録した。特に「翻訳事典」においては、江戸時代(前近代)までの文学作品で、かつ英語に翻訳されたもの約80点を対象として、一点ずつに詳細な解題を付した。
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Research Products
(15 results)