2008 Fiscal Year Annual Research Report
プラハとダブリン - 20世紀文学の総括の試みとしての『二都物語』
Project/Area Number |
18202008
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
城 眞一 Tokyo Medical University, 医学部, 教授 (60424602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 嘉彦 東京大学, 名誉教授 (50079109)
金子 孝吉 滋賀大学, 経済学部, 教授 (00185927)
吉川 信 群馬大学, 教育学部, 教授 (70243615)
戸田 勉 山梨英和大学, 人間文化学部, 教授 (90217505)
結城 英雄 法政大学, 文学部, 教授 (70210581)
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Keywords | 神秘思想 / 国際研究者交流 / アイルランド:ドイツ:チェコ / フランツ・カフカ / ライナー・マリア・リルケ / ジェイムズ・ジョイス / ウィリアム・バトラー・イェイツ / プラハとダブリン |
Research Abstract |
「神秘思想」を年次テーマとして、(1)研究報告集会(2)学会報告(3)研究論文の発表を中心に活動を実施した。〃(1)第1回集会CO8年5月16日〜18日、於蓮台寺荘)研究発表:竹腰祐子「Meyinkのプラハ」、戸田勉「ジョイスとユダヤ人(2)」、三谷研爾「カフカにおける<交通>とアイデンティティ」、城眞一「初期リルケの<神>について」、結城英雄「2007年時点のダブリンにおけるジョイス研究の動向」(帰朝報告)/第2回集会('08年8月5日〜7日、於東京医科大学)研究発表:藤田教子「出口と所属-F・カフカの『断食芸人』について」、夏目博明「Irishnessという本質」、金子孝吉「メルヒオール・フィッシャーについて」、平野嘉彦「イエイツ、リルケ、そして降霊術」、結城英雄「イエイツとジョイス」/ディートマル・ゴルトシュニッグ教授特別講演会('08年9月4日、5日、於大阪大学豊中キャンパス)、講演:ディートマル・ゴルトシュニッグ「フランッ・カフカ『審判』について」1第3回集会('09年3月7日、8日、於大阪大学豊中キャンパス)研究発表:春山清純「レオ・ベルッツの『毎夜、石橋の下で』について」、結城英雄「政治・言語・宗教-ジョイスの場合」、金子元臣「内なるアンビヴァレンツ-トーマス・マンにおけるユダヤ概念」〃(2)日本独文学会秋季研究発表会('O9年10月11日〜13日、於岡山大学、英独合同シンポジウム「プラハとダブリン-20世紀ヨーロッパ文学における二つのトボス」、司会:金子孝吉、研究発表:吉川信、平野嘉彦、戸田勉、三谷研爾、問題提起:結城英雄、城眞一、詳細は別紙「研究発表」参照〃(3)研究論文等は別紙「研究発表」参照。 「薔薇」と「ユダヤ性」を巡る、世界初の英独合同シンポジウムの実現は、テーマの斬新さと横断性によって、欧州文学研究の新たな局面を切り開いた。また「神秘思想」ないしは神話的形象が政治と言語の危機を超克するための発想の源泉となっていることが、リルケ、ジョイスその他の詩人についての発表において論証された。
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Research Products
(19 results)