2006 Fiscal Year Annual Research Report
江戸幕府・朝廷・諸藩の編年史・編纂史料集の史料学的研究
Project/Area Number |
18202018
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 博文 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80158302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝美 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60143533)
鶴田 啓 東京大学, 史料編纂所, 教授 (10172066)
佐藤 孝之 東京大学, 史料編纂所, 教授 (30170757)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90143536)
保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60195518)
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Keywords | 江戸幕府財政 / 江戸幕府 / 編年史料 / 江戸時代朝幕関係 / 天皇 / 加賀藩 / オランダ商館 / 長崎貿易 |
Research Abstract |
江戸幕府政治史については、大蔵省編纂の『日本財政経済史料』は、江戸幕府財政史の基本的な史料であるが、租税、雑税、米倉、輸米、貯績など部類分けになっており、編年史料としては活用しがたい。そのため、『日本財政経済史料』の各項目を、所収史料をもとに綱文に直し、それをデータベースとして編年史料集として研究に活用する作業を行った。『日本財政経済史料』所収の諸史料を検討していく作業は継続中であるが、所収史料は「御触書」「牧民金鑑」「御勘定所覚書」「憲教類典」など幕府政治を見る上で基本となる史料のほか、現在の歴史学界ではあまり使用されない史料も収録されており、これらの史料の所在を探し、その史料的性格を確定することが課題となっている。 また、江戸時代朝幕関係史については、宮内庁編纂の『天皇皇族実録』のデータベース化を行い、宮内庁書陵部の研究者とも協議の上、綱文の訂正などを進めている。『天皇皇族実録』編纂に至る過程については、研究分担者の松澤克行が宮内庁書陵部などに所蔵されている諸史料を探索し、中間報告的なものであるが、「『天皇皇族実録』の編修事業について」という論文にその成果を発表した。その他、江戸幕府の江戸市政については、東京市時代に編纂された『東京市史稿』の史料学的研究を進めている。 外国関係では、現在日本語訳のない『オランダ商館長日記』の17世紀後半の部分の日本語訳を進め、この史料を江戸時代の編年史研究に活用する方法を検討中である。諸藩については、加賀藩を取り上げ、『加賀藩史料幕末編』の綱文データを作成している。 全国的な編年史料調査に関しては、福岡県みやこ町歴史民俗博物館で小笠原文書を調査し、諸士系図等を撮影したほか、長崎県ではシーボルト博物館、熊本県では熊本大学付属図書館、島根県では出雲大社などでも調査を行った。
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Research Products
(5 results)