2006 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルワークの特性に関する実証的研究ーケアマネジメントとの関連をもとに
Project/Area Number |
18203031
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
白澤 政和 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (20094477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 伸之 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (00285298)
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (20291601)
清水 由香 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助手 (90336793)
加藤 曜子 流通科学大学, 文芸学部, 教授 (90300269)
小原 眞知子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (50330791)
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Keywords | ソーシャルワーク |
Research Abstract |
ケアマネジメントとの関係でソーシャルワークの特性を捉えるために、研究チームを総論的研究と各論的研究に分けて、研究を進めてきた。さらには、初年度として、日本国内だけでなく、アメリカおよび韓国についても研究の対象を広げて研究を進めた。具体的には、総論的なグループは日本国とアメリカおよび韓国を対象に2グループ、各論グループは6グループとした。各論グループについては、高齢者、精神障害者、知的障害、児童、医療の5グループであった。 研究手法は、それぞれのグループごとに、文献研究、フィールド調査研究、質的分析研究、量的分析研究など多様な手法でもって、ソーシャルワークとケアマネジメントの関係が浮かび上がらせることを目的にしてきた。 研究成果としては、ソーシャルワークとケアマネジメントの関係については、現実には類似性と相違点を有していることが明らかになり、同時に両者を比較すると、それぞれがメリットとデメリットを有していることも示された。さらには、新たに参入してきたケアマネジメントに対して、ソーシャルワーカーはそれを受け入れることに対して、肯定的な態度と否定的な態度が存在することが分かった。また、アメリカの研究では、一時期ケアマネジメントがどの専門職に属すかの緊張した議論が、ケアマネジメントの創設期にはあったが、現状では看護系と福祉系が独自性を有しながら業務を行っていることが分かった。韓国の研究では、社会福祉館(community center)の活動内容に取り入れられ、ソーシャルワーカーの業務として定着化していることが明らかになった。 本年度の研究成果を踏まえて、さらに両者の関係について研究を深めていきたい。とりわけ、海外での両者の関係についての調査を進め、日本においては、両者の関係についての理解を超えて、統合できる部分について整理することで、ソーシャルワークの専門性をいかに高めていくかに、徐々に研究の方向をギアチェンジしていきたいと考えている。
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Research Products
(7 results)