2009 Fiscal Year Annual Research Report
超耐放射線電磁石を用いた超大強度二次ビームラインの設計
Project/Area Number |
18204026
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高崎 稔 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 特別教授 (70044782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 万博 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (90171743)
高橋 仁 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (60353372)
渡辺 丈晃 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (00415043)
上利 恵三 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准技師 (30391741)
山野井 豊 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 先任技師 (90391739)
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Keywords | 耐放射線 / 完全無機絶縁 / 間接水冷 / 真空 / トリチウム / J-PARC / K中間子工場 / MIC |
Research Abstract |
本年度は、昨年度までに準備したシステム(準備した電磁石並びに周辺パーツ類を、真空チェンバー中に設置したもの)の、長期試運転(実証試験)をさらに続行した。本長期試験の焦点は、真空中における超耐放射線電磁石の 1.磁場 2.動作温度と冷却効率 3.水漏れなどの有無 のさらなる確認であった。これらの測定のために必要な信号等の真空中への導入、及び真空中からの導出のために必要な機器類等は、ほぼ昨年度までに準備出来ていた。さらに、長期運転試験そのものには、昨年度中にすでにほぼ成功していたので、本年度は経年変化と、その結果として発生しうる可能性のある全体的な劣化の発生の有無の確認のために、さらなる運転を断続的に行った。もちろん、その間に動作温度などのさらなる低減、水漏れの可能性のさらなる低減のための改造をいくつか準備し、結果的にはほぼ全ての部分について、小規模な改造と再試験を実施した。またこれにあわせて、いくつかのパーツ単体の試験も実施した。 基本的には研究は比較的に順調に推移し、平成21年度中には特に重大な問題が新たに発生すると言うことは無かった。その結果、平成21年度は、基本的には研究成果のとりまとめに注力でき、また学会発表なども順調に行うことができた年度となった。
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