2007 Fiscal Year Annual Research Report
気候別アジア地域水田の温室効果ガス発生・吸収機構の解明と発生削減管理法の開発
Project/Area Number |
18208021
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
登尾 浩助 Meiji University, 農学部, 教授 (60311544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 知良 明治大学, 農・生系特産技研・生環部, 主任研究員 (20343949)
永田 修 明治大学, 農・生系特産技研・生環部, 研究員 (90355462)
原口 暢朗 明治大学, 農・生系特産技研・環資部, 室長 (30370620)
溝田 智俊 岩手大学, 農学部, 教授 (10089930)
今井 勝 明治大学, 農学部, 教授 (20125991)
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Keywords | 温室効果ガス / 水田土壌 / アジア / メタンガス / 亜酸化窒素ガス / 二酸化炭素 / モデル / 水管理 |
Research Abstract |
(1)ガスフラックスの原位置測定 タイ国,熊本県,神奈川県,北海道の各地に選定した調査地において,選択的サンプリング渦相関法測定装置を使ってガスフラックスの測定を30分間隔で行った。ガスモニターの故障等で各地での測定期間は極めて限定的となった。使用したガスモニターは,屋外において長期間安定的に無人運転することは困難であることが分かった。さらに,水佃におけるCH_4,N_2Oガス濃度が非常に小さいために,ガスモニターの測定限界以下になる場合が多いことが分かったので,対応策を検討中である。 (2)土壌環境の原位置測定 選択的サンプリング渦相関法測定装置の設置と同時にTDR水分測定装置を設置する。土壌水分量,電気伝導度,湛水深,酸化還元電位を30分間隔で連続的に測定した。併せて環境条件の測定も30分間隔で行なった。 (3)土壌中に含まれるアンモニアおよび硝酸態窒素の化学的抽出 調査水田の土壌採取は,ガスフラックスが測定できなかったので行わなかった。δ^<15>Nの測定は,測定値の変動が大きいことから中止した。 (4)既存モデルを使った管理法の開発 DeNitrification-DeComposition(DNDC)モデルを使って,CH_4,N_2Oの排出削減を目指した適切な管理法の開発が可能かどうかを検討した。間断灌概を行うことによって,温室効果ガス発生を抑制し,収量を維持することの可能性が示唆された。
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