2006 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯泥炭湿地林でのCDM植林を含む総合的環境修復を可能にするための基礎研究
Project/Area Number |
18255008
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高瀬 恵次 愛媛大学, 農学部, 教授 (90133165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 竜一 四国学院大学, 社会学部, 助教授 (10412412)
大上 博基 愛媛大学, 農学部, 教授 (80213627)
二宮 生夫 愛媛大学, 農学部, 教授 (80172732)
小林 繁雄 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (40353685)
櫻井 克年 高知大学, 農学部, 教授 (90192088)
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Keywords | 環境政策 / 環境対応 / 気候変動 / 生態系修復・整備 / 森林工学 / インドネシア / 泥炭湿地林 / CDM |
Research Abstract |
本年度はインドネシア、中央カリマンタン州の泥炭湿地林地域の、カハヤン川右岸下流域、セバンガウ川左岸下流域、セバンガウ川右岸下流域に、植生タイプ、住民の利用度などがことなる3つの調査地を設置するとともに、周辺の泥炭湿地林地域を含めて、以下の各調査・研究をおこなった。 1.泥炭蓄積モデルの発展と検証:地下水、リターの供給速度と分解速度調査 2.湿地林で使える多変量アロメトリー式等の提出:62属79種からなる505本のサンプル木について、胸高直径と幹、枝、葉の各器官のバイオマスデータの採取 3.温室効果ガス収支の水位・植生依存性:泥炭湿地林3箇所に共通して出現する9樹種について、葉の性質に関する調査 4.硫酸酸性地帯の土壌・水質改良:泥炭湿地林や排水・造成された農耕地の視察・調査、および一般理化学性分析用の泥炭表層試料の採取 5.効果的な水位回復工事に必要な水文学的研究:水位回復工事についての資料収集 6.リーケージ(社会的悪影響)を回避する方法の開発:伝統的な森林管理と大規模な産業造林とのコンフリクト、地方分権化に伴う森林政策の一環として種々の社会林業政策、在来有用樹種を用いた住民参加型試験植林活動の実施 得られた資・試料およびデータは現在解析中である。また、現地研究協力者であるインドネシア、パランカラヤ大学Suwido H.Limin氏を招聘し、分担者、研究協力者との研究打合せの会合をもつとともに、現地調査で得られたデータおよび資料の解析を共同でおこなった。
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Research Products
(5 results)