2007 Fiscal Year Annual Research Report
グリーンケミストリー教育を機軸としたエネルギー・環境教育の展開研究
Project/Area Number |
18300267
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
古賀 信吉 Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 准教授 (30240873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 義宏 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40033930)
蔦岡 孝則 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10231432)
竹下 俊治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (90236456)
網本 貴一 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (60294873)
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Keywords | 化学教育 / グリーンケミストリー / 環境教育 / エネルギー教育 / 実験教材 / 教育実践 |
Research Abstract |
1. グリーンケミストリー教材の開発 (1)マイクロ波による化学反応の効率化の観点から,グリーンケミストリー教材の開発に取り組んだ。ポリ乳酸の重合反応と銅(II)塩の水熱合成反応にマイクロ波加熱を応用し,反応素材としての有効性を検討した。ポリ乳酸を素材とした教材においては,合成過程における重合度および生分解過程における分解率を中和滴定法により定量する方法を確立した。銅(II)塩の合成においては,マイクロ波による水熱合成法により結晶性の良い塩基性銅(II)塩が得られることを明らかにし,種々の化学教材の素材として応用する可能性について検討した。 (2)過酸化水素の分解反応を素材として,反応熱の測定と反応速度解析を融合させた化学実験の開発に取り組み,効率的に熱エネルギーを取り出すための化学的方法を探究的に学習するための教材を開発した。 2.グリーンケミストリー教育導入のための学習プログラムの開発 高等学校における「化学変化と熱エネルギー」および「エネルギー変換」をテーマとしたエネルギー・環境教育のための学習プログラムの開発に取り組んだ。また,この学習プログラムにおいてグリーンケミストリー教育を導入するための素材とカリキュラム構成について検討した。高等学校における講義,演習および生徒実験の試行授業を通じて,学習プログラムの確立に向けての評価改良のためのデータ収集を行った。 3.関連教科におけるエネルギー・環境教育教材の開発 物理分野においては,電磁環境教育をテーマとした教材開発を目的として,フェライト系電波吸収体の素材研究を行うとともに,身近な電磁環境を認識させるための簡易測定法の開発とその教材的利用について検討した。また,生物分野においては,簡易顕微鏡および簡易酸素濃度計の製作に取り組み,自然観察を通じた生物環境の学習をテーマとした環境教育教材開発のための素材研究と教育実践的研究を行った。
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Research Products
(18 results)