2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18310092
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
LEPIOUFLE Bruno The University of Tokyo, 生産技術研究所, 客員研究員 (60422432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 昌治 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90343110)
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Keywords | マイクロ流体デバイス / 膜タンパク質 / 網羅的解析 / MEMS / Lab on a Chip / 脂質二重膜 / 膜タンパク質チップ |
Research Abstract |
本研究の目的は,リポソームを利用した膜タンパク質の機能解析を効率的に行うデバイスを実現することである。以下の3項目に研究は細分化される。1.膜の作成:膜タンパク質や試薬,ナノ材料が導入された均質なリポソームを効率的に作成するデバイスの実現,2.膜の固定化:これらのリポソームを基板にアレイ状に固定化するためのデバイスの実現,3.膜タンパク質の機能計測:これらのデバイスを集積化し,膜タンパク質の機能解析を効率的に行うデバイスの実現。 昨年度までに,申請者らが考案した接触法を利用して,様々直径のリポソームが形成できることをした。まず,膜タンパク質の導入された脂質2重膜にガラス管などのマイクロノズルを近づけ,ジェット流をパルス的に発射する。このジェット流のパルス幅(時間)および,膜とノズルの距離,ノズル直径など,さまざまなパラメータを調整し,直径をある程度制御可能な条件を明らかにすることができた。ジェット流の発射の際に,主要なベシクルのほか,小さいベシクルもできるサテライト現象が起きることも分かった。これらを積極的に利用することによって,より小さいベシクルを作成できることもわかってきた。 本年度は,実用化に向けて大量にベシクルを作製するために,安定した平面膜アレイの構築を目指した。接触法を応用し,3x3の平面膜を電気的に絶縁した状態で形成することに成功した。さらにそこヘチャンネル電流を発生するペプチドや膜タンパク質を導入し,活性が維持されることを電気的に計測した。また,多チャンネルでの同時計測にも成功した。これらの研究成果によって,多チャンネル同時計測が可能な膜タンパク質チップの創製へ大きく近づいたと考えている。
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Research Products
(5 results)