2006 Fiscal Year Annual Research Report
国際比較:初・中等教育における外国語教育の諸相-理念から教室の現場まで-
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18320091
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
吉島 茂 聖徳大学, 人文学部, 教授 (50011309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福沢 周亮 聖徳大学, 人文学部, 教授 (30008700)
津田 満璃 聖徳大学, 人文学部, 教授 (40364971)
岡 秀夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90091389)
小泉 仁 近畿大学, 言語教育部, 教授 (40411582)
金森 強 松山大学, 人文学部, 教授 (90204544)
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Keywords | CEFR / ELP / 一貫性 / 行動主義的言語観 / Can Do Statement / 例示的能力記述 / 英語に対する意識 / 自立的学習 |
Research Abstract |
向こう3年間の研究のための基礎的考察、調査に重点を置いた。 Council of Europe : Common European Framework of Reference for Languages : Learning, teaching, assessment (CEFR)がヨーロッパの外国語教育の理論的基盤・理念を提供するものならば、それを実現する手段としてEuropean Language Portfolio (ELP)は位置づけられる。このELPへの記入を学習者に(生涯)義務づけ、また平行して教師も学習者の記入の際の助言をし、提出されるELPを読むことによって、その学習者の学習の様相を知る事ができる。これは教師にとって生徒の指導を容易にするだけでなく、外国語教育の一貫性を保つために重要な役割を担う。それはELPの実行の際に、教師も学習者も共通の、しかも明示的な言語能力の評価基準(行動主義的言語観に基づくCan Do Statement)を持つことにより達成されるのである。その明示的例示的能力記述は学習者が学具体的習目標のもとに自立的学習を可能にし、また教師側に取っては具体的なカリキュラム、シラバス作成のための、学習者への具体的な助言を与える際の大きなよりどころとなる。ただしこれはその緒に就いたばかりであり、施行の際の問題、各教育行政機関の間の具体化の際の差等を調査する。CERFは2007年2月に総括的評価にかけられる。またCEFRのヨーロッパ圏以外への影響、特に日本における受容の実態も重要な調査対象である。 一方、日本の実情調査のため、アンケートを実施する計画を進めている。小学生を対象とした英語に対する意識調査、および英語教師のみならず一般の教科の教師を対象として、外国語教育をどう考えているかを調査する。このアンケートは小学校関係から始まって、中学校、高等学校までに広げて行く計画である。
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Research Products
(7 results)