Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五味 文彦 放送大学, 教養学部, 教授 (60011326)
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
藤原 良章 青山学院大学, 文学部, 教授 (60173499)
鋤柄 俊夫 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (40319471)
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
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Research Abstract |
本研究は,これまで歴史学研究の素材として研究者により利用されてきた歴史史料が有する情報を「歴史情報」としてとらえ,中世史料学研究と中世都市研究の成果を踏まえつつ,歴史情報の蓄積と提供に関わる新たな方法を探りつつ,都市史研究に新たな段階を拓くことを目的としている。 本年度は,文献史料に対するアクセスの可能性を飛躍的に拡大するための試みである『現代語訳吾妻鏡』について,当初の予定通り平成19年10月に第1冊を,平成20年1月に第2冊をそれぞれ刊行した。これらはともに好評を持って迎えられ,とりわけ考古学,美術史学等の研究者や一般の歴史愛好家の『吾妻鏡』に対する利用可能性を飛躍的に高めた点で,本研究の目的の一つを達成しつつある。さらに平成20年度に4冊を刊行すべく,その準備を進めている。 次に,鎌倉ヴァーチャルマップについては,鋤柄俊夫氏を中心として前年度に作成した1/100のベースマップをもとに発堀情報の入力を進め,一応の形を作ることができた。平成20年8月を目途に鎌倉市の考古学研究者に広く公開し,その意見を聴取して更に改善し,本研究の終了時には広く一般に公開することを目指す。なお,本成果の一部,鋤柄氏のWEBサイトにて公開しており,誰でもアクセスすめことが出来る(http://tsukigar.doshisha.ac.jp/)。 さらに,平成19年9月1日,2日の両日,「2007年度中世都市研究会「開発と災害」」を開催し,約250名の参加を得て,これまで地方大会を続けてきた同研究会に新たな段階を画することとなった。 以上の研究実績を通して,平成20年度の研究の基盤を形成することができた。
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