2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける難波宮と古代難波の国際的性格に関する総合研究
Project/Area Number |
18320131
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Research Institution | Osaka City Cultural Properties Association |
Principal Investigator |
積山 洋 Osaka City Cultural Properties Association, 大阪歴史博物館, 学芸員 (80344365)
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Keywords | 考古学 / 古代史 / 東アジア / 都城 / 国際性 / 難波宮 |
Research Abstract |
1.研究会(都城制研究会)を6回開催し、計12本の発表を得た。 (1)5月23日 黒崎直「飛鳥藤原地域における方格地割の成立と変遷」李陽浩「百済の大型建物をめぐって」 (2)7月18日 吉水眞彦「近江大津宮研究の現状」八木久栄「後期難波宮屋瓦の特徴について(再考)」 (3)9月19日 西本昌弘「平安時代の難波宮と難波津」積山洋「百済王氏と難波京」 (4)11月21日 古閑正浩「平安京の造瓦体制と大山崎瓦窯」中尾芳治「飛鳥・奈良時代の難波津について」 (5)1月16日 相原嘉之「飛鳥の防衛システム」村元健一「漢から唐にいたる中国宮城の変容」 (6)3月20日 鈴木良章「紫香楽宮の造営プラン」寺井誠「難波出土の朝鮮半島系土器-6・7世紀を中心に-」 ※以上のほか、奈良女子大学古代学学術研究センターと共催で「第4回都城制研究集会 都城における坪・町と小規模宅地の検証」(2月20日)を開催し、当科研チームからも発表を行った。 2.海外調査・研究・発表:今年度も韓国と中国を訪問した。 (1)韓国 (1)忠清南道・慶尚南道にて土器の調査。(2)国立大邱博物館(大邱広域市)にて開催されたシンポジウムにおいて、日韓の比較土器研究を発表。 (2)中国 (1)陜西省西安にて前漢長安城、隋唐長安城などを踏査。 3.資料収集:韓国の百済土器資料の収集、また東アジアの古代都城を中心とする図書の購入など。 4.翻訳:今年度も中国の故史念海氏の論文から、「唐代長安和洛陽」(『中国古都和文化』)を訳した。 5.まとめ:今年度は本科研の最終年度にあたり、研究成果が最多となったことは、有意義であった。本実績報告とは別に、印刷・製本した報告書も予定している。
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