Research Abstract |
地域経済活性化と統計の役割というテーマでの研究のため,2006年度に引き続き地方自治体での活性化計画・地域経済計画の策定とそこでの統計の使われ方についてヒアリングを行った。2007年度に訪ねることのできた自治体は,都道府県では,岩手県,山形県,新潟県,長野県,福島県,静岡県,三重県,香川県,市では,山形市,仙台市,新潟市,長野市,静岡市,高松市であった。このほか,四国経済産業局,四国財務局など国の地方機関での統計利用についてもヒアリングを試みた。また,地域での統計情報という観点から,日銀支店,産業振興公社,地方銀行,商工会なども訪問した。 地方自治体へのヒアリングでは,企画政策部といった地域計画策定・取りまとめセクションを訪ね,活性化計画・地域計画の内容,策定方法について話を聞いた。その結果,計画のタイプ(総合計画型,プロジェクト型),首長のマニュフェストとの関係(中長期性の問題),取りまとめ・審議の体制など,地域での統計利用を考える上で大変興味深い材料・資料を2006年度に劣らず多数集めることができた。 次に,政策評価室を訪ね,政策の遂行と評価システム,予算編成システムについてヒアリングを行った。さらに,統計課訪ね,仕事の現状,統計課の位置,地域計画づくりの中での統計課の役割,他セクションへの統計情報提供状況などについて話を聞いた。人員減などの困難を抱えながらも,統計セクションには大きな役割の変化が求められており,それにどのように応えるかが今後の課題である。 2008年度以降引き続き各地を回り,一層の裏づけを持って,統計セクションと統計の役割について考えていくこととしたい。
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