2006 Fiscal Year Annual Research Report
「伝承・習い事」文化における学習様式と生涯学習の現代的課題に関する比較研究
Project/Area Number |
18330167
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邊 洋子 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (70222411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 恭子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (40159934)
中島 純 新潟経営大学, 経営情報学部, 助教授 (30320675)
相庭 和彦 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (00222464)
前田 稔 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (20376841)
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Keywords | 生涯学習 / 伝承文化 / 習い事 / 学習様式 / 現代的課題 / 伝統芸能 / 社会教育 / 地域づくり |
Research Abstract |
2006年度はメンバーの問題意識や状況認識の共有化のため、京都、佐渡・新潟、沖縄で打ち合わせ会議と予備調査を行った。 7月の京都調査では祇園祭に注目した。現地出身・在住の民俗学研究者から、京都の文化的風土と人々の生活、祇園祭の年中行事としての位置づけに関わる導入的なお話を伺い、調査協力を得た。実地・聞き取り調査は、祇園祭が京都の人々の生活とどう結びつき、いかなる形で次代に継承されようとしているかを観点に、各自の問題関心に応じて実施した。 10月の佐渡・新潟調査において佐渡では地元の郷土史家を訪ね、地理的・文化史的な独自性、伝承文化(能、鬼太鼓、文弥人形など)の独自性、分布や普及・継承活動など、詳しくご教示を受けた。また和太鼓の現代的再評価に貢献する「鼓童」の根拠地や本間家能舞台の見学、文弥人形の鑑賞・演者の聞き取り、謡曲教室の稽古見学を行った。新潟市では日本舞踊市島流の地域的伝承・普及状況について、地元研究者からお話を伺った。 11月の沖縄調査では、琉球王国以来の沖縄の文化的独自性、沖縄の伝承芸能の種類や分布状況、地域的特色について二専門家にお話を伺い、伝統的な人形劇の担い手にも聞き取りした。伊江島の役場関係者には、地域の祭祀や文化活動の様相、青年団など地域組織の関わりの説明を受けた。具志堅公民館では、地域の祭祀・伝承に関わる経緯と現状、行政、公民館・図書館、郷友会の役割について複数の関係者にお話を聴いた。大学で伝承活動を指導する地元研究者に研究協力を依頼した。 具体的成果は、(1)各地域の伝承・習い事文化と背景の理解、(2)観点の抽出(ア地理的条件と社会・文化風土、イ文化的交流・変容の契機や経緯、ウ伝統の継承・発展・創造の様相と担い手、(3)課題の明確化(地域文化とローカル・アイデンティティ、地域づくりと観光、少子高齢化と担い手育成)であった。
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Research Products
(5 results)