2008 Fiscal Year Annual Research Report
「伝承・習い事」文化における学習様式と生涯学習の現代的課題に関する比較研究
Project/Area Number |
18330167
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邊 洋子 Kyoto University, 教育学研究科, 准教授 (70222411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 純 新潟経営大学, 経営情報学部, 教授 (30320675)
相庭 和彦 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00222464)
前田 稔 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (20376841)
芳澤 拓也 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 講師 (10389950)
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Keywords | 生涯学習 / 伝承文化 / 習い事 / 学習様式 / 伝統芸能 / 文化的多様性 / 文化的変容 / ローカル・アイデンティティ |
Research Abstract |
本研究は、主に日本・韓国・中国という東アジア諸社会における「伝承」文化と「習い事」文化の学習(伝達・伝授、継承・習得)の様式に注目し、その諸原理を考察するともに、グローバリゼーション下での人々の生活や生涯学習の諸課題と、文化の存続・変容のダイナミズムとの関係を比較考察するものである。国内では三府県(京都、沖縄、新潟)でフィールドワークとアンケート・聞き取り調査を実施した。本年度(6年計画の前半期最終年)は主に、(1)学会発表、(2)韓国・中国への予備調査と研究協力依頼・打ち合わせ、(3)最終報告書の編集・刊行を行った。(1)では2008年9月20日、日本社会教育学会研究大会(和歌山大学)で口頭報告「地域の文化伝承と生涯学習-三府県における学校対象調査を中心に-」を行った。2007年6-8月実施の三府県の全学校(小・中・高・特別支援)へのアンケート調査結果と同年12月の沖縄の3小学校長への補足調査を踏まえ、生涯学習の観点から、地域の文化継承活動の重要な拠点としての学校の役割と課題について、三府県の比較・検証を試みた。(2)2008年10月12-14日、ソウルでは民俗博物館、国立国楽院・国楽博物館等の訪問・見学、同博物館・梨花女子大学平生教育院などに研究協力依頼と研究協力者への原稿依頼、北京では文化伝承に関わる青少年施設の訪問・見学、北京師範大学や北京学研究所の研究者の講演、国際共同研究への協議や最終報告書への執筆依頼を行った。2009年3月には補足調査を実施した。(3)2009年3月、『研究成果報告書:「伝承・習い事」文化における学習様式と生涯学習の現代的課題に関する比較研究』(本編全157ページ、別冊1(グラフ集等)別冊2(写真))を編集・刊行した。
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Research Products
(4 results)