2007 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本の植民地経験とアイデンティティ形成に関する比較教育文化史的研究
Project/Area Number |
18330168
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
駒込 武 Kyoto University, 教育学研究科, 准教授 (80221977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨山 一郎 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50192662)
板垣 竜太 同志社大学, 社会学部, 専任講師 (60361549)
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Keywords | 教育 / アイデンティティ / 植民地主義 / アイヌ民族 / 沖縄 / 奄美大島 / 在日朝鮮人 / フィールドワーク |
Research Abstract |
2007(平成19)年度においては、京都で5回、イギリスで1回の会合を開いた。京都における会合では、北村嘉恵氏(北海道大学准教授)に「台湾原住民族のアイデンティティ形成」というタイトル、申明直氏(熊本学園大学准教授)に「l930年代植民地朝鮮の都市と近代」というタイトルで報告いただいて議論したほか、植民地主義とアイデンティティ形成にかかわる資料集作成のための討議を重ねた。イギリスにおいては、Richard Siddle氏(Sheffield大学教授)にThe Politics of Identity in contemporary Okinawaというタイトルで講演してもらい、Mika Ko氏(Sheffield大学准教授)にもコメンテイターとして参加していただき主に沖縄の問題をめぐって議論したほか、Satnam Virdee氏(Glasgow大学教授に)にRacism in the aftermath of WW2 and the movement for decolonisationというタイトルで講演してもらい、Racismと植民地主義、アイデンティティ形成の関係について議論をした。また、ロンドン大学アジア・アフリカ研究院などで資料調査を行った。なお、年度当初の予定では、イギリスのほかに台湾も訪問する予定であったが、イギリスでの研究会の開催に多くの経費がかかったために2007年度における台湾訪問は断念し、2008年度以降に先送りすることとなった。
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Research Products
(5 results)