2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本の学校風土・慣習の形成・展開と現代的再編課題ーその社会史・社会学的研究
Project/Area Number |
18330178
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
久冨 善之 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (40078952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 元 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60225050)
仲嶺 政光 富山大学, 生涯学習教育研究センター, 講師 (00303032)
前田 晶子 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10347081)
福島 裕敏 弘前大学, 教員養成学研究開発センター, 助教授 (40400121)
山田 哲也 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (10375214)
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Keywords | 学校風土 / 学校文化 / 教員文化 / 生徒文化 / 教育社会史 |
Research Abstract |
2006年度は、豊岡調査を推進することと、テーマ関連諸資料を検索し整理検討することが中心になった。 1.学校文書グループは、豊岡小学校を2度訪問し、学校の許可をもらって130年の学校保存文書のおよそ全体を閲覧して、どのような文書がどういう形で保存されているか、その一覧を作ることで、130年間の日本の小学校の展開に関して、かなり明確な見渡しと分析軸を作ることができ、2007年度に作成予定の「中間報告」の見通しをつけた。 2.地域グループは、豊岡市を一度訪問して、地域産業の展開と、地域産業に従事した人々のライフヒストリーをインタビューと資料探索を通じて追跡し、地域の産業・生活と、地域学校システムとの関連を追究した。 3.教育実践グループは、戦前・戦後を通じて、但馬地域を代表する実践家をとり上げ、その実践の性格・背景・遺産等を明らかにすべく、二度但馬地域を訪問し、インタビューと資料収集を進めた。 4.以上の豊岡小学校・豊岡地域での調査に加えて、茨城県大洗地域ではこれまで資料収集を進めた大洗第一中学に加えて、南中学を対象とし、その歴史的・実態的資料収集に当たった。現在の教科中心型校舎が造られてくる経過、そこでの学校と地域との関連について資料収集した。 5.また大洗では、中学校が荒れた時代の「学校・教師と父母・地域との関係」のテーマとして、当時のPTA役員たちが今もある自主的会を結成して活動している点に着目し、その経過を二度にわたってインタビューした。 以上を通じて、日本の小学校・中学校の学校文化のこの130年・60年の展開を事例的に追跡した。
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Research Products
(4 results)