• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

大学ユニバーサル化時代における中等教育の再定義-積み上げ型システムの転換-

Research Project

Project/Area Number 18330180
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

今井 重孝  青山学院大学, 文学部, 教授 (80160026)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 荒井 克弘  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90133610)
池田 輝政  名城大学, 人間学部, 教授 (90117630)
岩田 弘三  武蔵野大学, 現代社会学部, 助教授 (70176551)
藤井 佐知子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)
山村 滋  大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (30212294)
Keywords中等教育 / 大学 / 接続 / 評価 / 試験 / 再定義 / ユニバーサル化 / 積み上げ
Research Abstract

本年度は、交付申請書で示したように、理論研究を担当する第一グループは、文献とインターネットによる情報収集につとめ、事例研究を担当する第二グループは、現地調査に基づく理論仮説の枠組み構築を行った。第二グループの現地調査としては、一つの柱としてフィンランドの共同調査を今井、山村、木村、腰越の4名で、研究協力者渡辺の助力を得て8月30日から9月3日にかけて行った。フィンランドでは大学入学試験委員会、国家教育委員会、大学附属中学校・高校、職業学校などを訪問しインタヴューを行った。いまひとつの柱としては米国オレゴン州の共同調査を池田、河野、尾中の3名で2月19日から2月25日にかけて行った。オレゴンでは高等学校3校、学区2カ所、教育省、州立大学1カ所を訪問し、インタヴューを行った。そのほか個別的な事例研究としては今井、木村が9月3日から9月10日の日程でドイツに関して実施し、山村が9月5日から9月10日の日程でイギリスに関して行った。また、研究方針の策定と問題意識の交換の目的で5月9日、12月10日に例会、8月5日から6日にかけて研究合宿を行った。また、それぞれの共同調査ごとに事前学習会を1〜2回開催した。
以上の事例研究によって、フィンランドにおいては、従来スウェーデン型を維持してきた制度にフィンランド独自の教員養成・教育行政・教育内容・教育方法上の工夫を取り入れてきたことが、PISAの高得点の要因として浮かび上がってきた。米国オレゴン州においては、従来から州主導で進められてきたスタンダード改革や高大接続改革が、連邦と民間団体の援助を受けるなかで新しい枠組みをつくりだしてきていることが明らかになった。そのほか、イギリスのウェールズ州においてはウェールズ・バカロレアの導入の状況が、ドイツのとりわけベルリンにおいてはPISAの提起したコンピテンシー概念に基づく学習指導要綱の全面的書き換えと、十学年修了テストの導入、学校の責任の拡大によって中等教育再定義が起こりつつあることが、判明した。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi